香川のドルトムント移籍はマンU・モイーズ元監督の起用法が発端!? 「監督は僕を全く信頼していなかった」

ファン、同僚、監督らが多大な愛情を示してくれるドルトムント

 

 エバートンからやってきたモイーズ元監督はロングボールとクロスを多用し、フィジカルを全面に押し出すサッカーを展開。その戦術において、高い技術を誇る香川はほとんど必要とされなかった。

 そして原始的なスタイルのサッカーは結果を出すことができず、モイーズ監督は解任に。現在コーチを務めるMFライアン・ギグスが暫定監督に就任し、今季新たにルイス・ファン・ハール監督がやってきた。オランダ人監督は理想のサッカーを実現するために移籍市場で1億5000万ポンドをつぎ込み、大物選手を次々と獲得。香川の居場所はマンUになくなった。

「だから、戻って来れて嬉しい。僕の心はいつもドルトムントとともにあったのだから」と香川は話したという。

 ドルトムント・サポーターは「放蕩息子の帰還」と大喜びし、同僚も心から歓迎。ユルゲン・クロップ監督も深い理解を示している。晴れ間の出ないマンチェスターで心寂しい日々を過ごした香川は、熱烈な愛情に包まれるドルトムントで本来の自分を取り戻していく。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

 

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