“裏切り者”の至宝復帰を画策するドルトムント 移籍成立の鍵はサポーターの説得にあり

バイエルンで不遇のゲッツェ ヴァツケCEOは「彼が市場に出たら議論する」と明言

 ドルトムントのハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOが、2013年7月にバイエルン・ミュンヘンに”禁断の移籍”を果たしたドイツ代表の天才MFマリオ・ゲッツェの復帰に動く方針を明らかにする一方、裏切り者を許さないサポーターと復帰に向けて会談の機会を持つことを明らかにした。衛星放送「スカイ・ドイツ」の「アウディ・スター・トーク」で語ったもの。

「もしも彼が市場に出たら、彼の獲得に関しては議論するだろう。ドルトムントから移籍した全ての選手に、門戸は開かれている」

 ゲッツェの去就問題についてヴァツケ氏は、このように語った。ドルトムントの下部組織出身の名手は、13年夏にバイエルン移籍を熱望。これによりクラブは移籍金3700万ユーロ(約46億円)を得たものの、同リーグのライバルから容赦なく主力を強奪するバイエルンになびいたゲッツェを、ジグナル・イドゥナ・パルクの熱心なサポーターは裏切り者の烙印を押している。

 2014年ブラジル・ワールドカップ決勝のアルゼンチン戦で、延長戦に決勝ゴールを決めて英雄になったが、ドルトムントでは許される気配はない。名将ジョゼップ・グアルディオラ監督から評価されず、バイエルンで出場機会を手にできていない司令塔にドルトムント復帰報道が出た際には、「ゲッツェ、クソ野郎」という横断幕がスタンドに登場したほどだ。

 

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