ドルトムント主将のバイエルンへの”裏切り移籍”にCEOが白旗宣言 「移籍阻止は狭量に思える」

ヴァツケCEOが明言 「彼はミュンヘンと個人的なつながりがある」

 ドルトムントのハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOが、キャプテンのドイツ代表DFマッツ・フンメルスの今季終了時のバイエルン・ミュンヘン移籍に白旗を上げた。バイエルン出身の大黒柱を無理矢理慰留せず、正当な移籍金が支払われれば、”禁断の移籍”を容認する構えを示した。

 衛星放送「スカイ・ドイツ」の「アウディ・スター・トーク」に出演し、ヴァツケ氏は大黒柱の去就問題について口を開いた。

「個人的には、彼はバイエルン・ミュンヘン移籍を容認されると思う。彼はミュンヘンとの個人的なつながりがある。彼の家族は全員ミュンヘンに住んでいる。奥さんもミュンヘン出身で、彼もそこで生まれた。すべてのことがミュンヘンにつながっている。最終的に決断しなければいけない時はやってくる。難しい決断や簡単な決断もある。でも、自分で決めなければいけないものだ。もしも、UEFAチャンピオンズリーグで優勝したいというなら、バイエルンの方が可能性があるということは私も認めなければいけない」

 去就問題で不眠状態にあることを明かしたフンメルスは、前節のシュツットガルト戦でマンチェスター・シティ移籍で合意に達していると言われるドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンとともに、出場機会がなかった。そして今回、ヴァツケ氏が移籍容認を明言。ドルトムントにとって不倶戴天の仇敵でも、バイエルンの下部組織出身のフンメルスにとって、ミュンヘンは自らと家族の故郷でもある。ドルトムントとの契約は来季終了時まで残しているが、一部報道ではバイエルン側は移籍金3000万ユーロ(約37億5000万円)、年俸1000万ユーロ(約12億5000万円)の4年契約を準備していると伝えられている。

 

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