「奴らは嘘つきだ」 中国王者・江蘇の“運営停止”に元イタリア代表FWが怒り爆発
江蘇足球の運営停止に2018年から在籍するエデル、蘇寧グループに怒り
中国1部の江蘇足球が、先月28日にチームの運営と活動を停止したことを突然発表したことは驚きを与えたが、イタリア・セリエAの強豪インテルなどでプレーした元イタリア代表FWエデルは「奴らは嘘つきだ」と怒りを爆発させている。中国メディア「Oriental Sports Daily」が報じた。
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江蘇は昨季まで、中国の家電大手「蘇寧グループ」がオーナーを務めていた。日本では家電量販店「ラオックス」を買収したことで知られ、「SUNING」のロゴを見かけたこともあるかもしれない。そして、2016年にはインテルの株式を買収して実質的なオーナーとなった。
こうした縁もあって、2018年夏にエデルは半ば“人事異動”のように中国に渡ったと報じられていた。しかし、昨年いっぱいで中国ではクラブ名に会社名を入れないようにするサッカー協会の方針を受けて、今年からクラブ名が江蘇足球となっていた。
しかし、先月末に蘇寧グループは経営悪化によりクラブの売却を模索中とされ、無期限の活動中止と報じられた。そして、そのまま運営と活動が停止したという発表が舞い込んだ。それに怒りを爆発させたのがエデルだった。
「蘇寧グループはもはやサッカーへの投資を行う気がない。すべての関係者への敬意を欠き、すべての選手を給料なしで放り出し、移籍すら阻んだ。蘇寧グループが破産したというなら理解できなくもないが、数カ月間もホテルに監禁された。スポーツディレクターたち、奴らは嘘つきだ。常に嘘をついてきたことが証明されている。約束されたことを何一つ果たしていないんだ」
江蘇は今季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場予定だったが、それも取り消しになることが極めて濃厚になった。中国サッカーと金銭を巡る問題は、常に選手たちにとってのリスクとして存在し続けている。
(FOOTBALL ZONE編集部)