2021年J1リーグ、必見の「移籍組7人」 復活を期す“天才”や未完の大器が新天地へ

大分トリニータの中心メンバーだったDF岩田智輝は横浜F・マリノスへ移籍【写真:Getty Images】
大分トリニータの中心メンバーだったDF岩田智輝は横浜F・マリノスへ移籍【写真:Getty Images】

横浜FMのラブコールが実った岩田の獲得

■岩田智輝(大分→横浜FM/DF/23歳)

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 大分トリニータのアカデミー育ちでJ3から片野坂知宏監督とともにチームの復活を支えてきた。そのなかで3バックの一角を担いながら、課題だった守備のデュエルも改善されて、正確なキックを生かしたサイドチェンジやタイミングの良い攻め上がりなどを身につけた。横浜F・マリノスとしては2年越しのラブコールが実った形で、新人と外国籍選手を除けば唯一の補強であることが期待の大きさを示している。

 欧州移籍の希望を公言する岩田にとって、横浜FMは文字通り“世界への港”とも言うべき環境。オーストラリア代表を率いた実績もある就任4年目のアンジェ・ポステコグルー監督の下、同郷の先輩であるDF松原健や昨夏ベルギーから帰国したDF小池龍太などポジションの重なる選手と切磋琢磨しながら、横浜FMのタイトル奪還を後押しできるか。新天地での課題は状況に応じたポジショニングや味方との距離感で、試合に出ながら高めていきたい。

(河治良幸 / Yoshiyuki Kawaji)



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河治良幸

かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。

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