ギリシャ移籍は「大きな挑戦ではない」 ランゲラックが“元同僚”香川真司の成功を確信

かつてドルトムントでプレーをしたMF香川真司とGKランゲラック【写真:Getty Images】
かつてドルトムントでプレーをしたMF香川真司とGKランゲラック【写真:Getty Images】

【ランゲラック開幕インタビュー|第4回】ドルトムント時代に“共演”した香川真司は「ナイスガイ」

 名古屋グランパスのオーストラリア代表GKミチェル・ランゲラックは、2018年の来日以前も日本人選手と同じチームでプレーしていた。そのうちの1人が、ドイツの強豪ドルトムントで通算3シーズン共闘したMF香川真司(PAOK)。今冬の移籍市場でギリシャ挑戦の道を選んだ元同僚の決断を、どのように見ているのか。昨季にJ1史上最速で100試合出場を果たすなど、日本人選手の特徴をよく知る守護神が胸の内を明かした。(取材・文=Football ZONE web編集部・小杉 舞)

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 ランゲラックのキャリアのなかで“転機”とも言えるのが、ドイツの強豪ドルトムント時代だ。2007年に母国Aリーグのメルボルン・ビクトリーでプロキャリアをスタートさせ、10年にドルトムントへ移籍。その後、シュツットガルト、レバンテを経て18年に名古屋へ加入した。

 10年に加入したドルトムントでは5シーズン在籍して、リーグ戦通算19試合に出場。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)にも3試合出場した。在籍1年目と2年目ではリーグ優勝を経験。計5回のタイトル獲得に貢献している。

 ユルゲン・クロップ監督が指揮を執るドルトムントでは、10年から香川とともにプレー。12年から2シーズン、香川はマンチェスター・ユナイテッドでプレーしたが、14年にドルトムントへ復帰し、計3年間チームメートとして過ごした。

「シンジは本当にナイスガイ。3年間ともにプレーし、ロッカールームも隣だった。一緒に試合に出て、成功をドルトムントで築けたと思う」

 香川とともにリーグ制覇の喜びを分かち合ったランゲラック。香川はその後、ベジクタシュへの期限付き移籍を経て、19年夏にサラゴサに加入。しかし、開幕当初は先発出場を重ねていたものの、中盤戦以降は出場機会が減少してチームも昇格を逃した。戦力刷新の必要性が指摘されていたなか、香川はEU圏外枠であることに加え、高給に見合うパフォーマンスを発揮できなかったこともあり、両者合意のうえでの退団が決定した。欧州でのキャリア続行を目指して無所属のまま新天地を模索。古巣セレッソ大阪からの復帰オファーも固辞し、最終的にはPAOKへの加入を決断した。

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