【金J特集】川崎MF家長昭博が憧れた中田英寿の“力強さ” 開幕戦へ独自調整「100キロ走りたい」

川崎フロンターレの昨季優勝に大きく貢献したMF家長昭博【写真:高橋 学】
川崎フロンターレの昨季優勝に大きく貢献したMF家長昭博【写真:高橋 学】

Jリーグ連覇を狙う王者、家長に期待される中村憲剛に代わる精神的支柱の役割

 2021年シーズンのJリーグ開幕が刻一刻と近づくなか、「DAZN」のパートナーメディアで構成される「DAZN Jリーグ推進委員会」は、26日に“金J”として唯一開催される川崎フロンターレ対横浜F・マリノス戦を総力特集する。「Football ZONE web」は昨季の“二冠王者”川崎で攻撃の核となったMF家長昭博を直撃。数々のリーグ記録を塗り替え「史上最強」と称えられた昨季を振り返りながら、連覇への思いや開幕戦の相手である横浜FMの印象、さらに少年時代に憧れたヒーローについて語ってくれた。(取材・文=河合拓)

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 2020年シーズン、川崎は圧倒的な強さを見せつけて、通算3度目のJリーグ制覇を成し遂げた。史上最速での優勝に加えて勝ち点、勝利数、得点数、得失点差も過去最高記録と際立った強さを見せた。元日には天皇杯も初制覇して二冠を達成。まさに「黄金時代」と言える時期を迎えたなかで、いよいよ新シーズンが始まる。

 開幕戦は一昨年の王者である横浜FMとの「神奈川ダービー」。川崎のMF家長昭博は、「良い守備をしても、それを上回られるような攻撃のクオリティーがあると思う」と横浜FMの攻撃力を警戒しつつ、力強くJ1連覇を誓った。

 家長はビッグマウスではない。「家長昭博、ビッグマウス」と検索すれば、同じ年の同じ日に生まれ、かつてG大阪の下部組織でともにプレーしたMF本田圭佑のエピソードを求められている記事に当たる。そんな彼が放った言葉だからこそ、今の川崎の際立った強さが伝わってくる。

「昨シーズンの数字を上回りたいんです。川崎フロンターレは、チャンピオンにならないと『そのシーズンはダメだった』と言われるチームだと思う。それは選手にとって良いプレッシャー。そのプレッシャーを背負いながら、全員でまたチャンピオンになり、『今年も川崎は良かったね』と言われるようなシーズンにしていきたい。

 具体的に、どの数字を上回りたいという目標は、個人でもチームでも掲げていません。でも、まずは昨年を上回る気持ちを持ってやりたいです。優勝を最低条件に、優勝の仕方にもっともっとこだわりたい。それが達成できるように努力したい」

 今季の川崎は、大きな変化を迎えた。2003年からクラブ一筋でプレーした“バンディエラ”中村憲剛が昨季限りで現役を引退。プロ18年目のシーズンを迎える家長は、「毎年、新しいチームになるので、多かれ少なかれ変化はありますが、今年の川崎は憲剛さんが選手としていなくなり、非常に大きな変化がありました。違和感もあると思いますが、みんなで補っていけるようにやっていきたいと思います。新しい選手も入ってきてくれたので、みんなでさらにより良いものを作っていきたい」と、チームの新たな船出を前に意気込みを語る。

 中村の引退に伴い、家長は今季からチームのフィールドプレーヤーで最年長となった。「大きな変化はない」と言うが、しっかりと若手や新加入選手に目を配り、「気持ち良くプレーできるように手伝っていきたい」と、彼らの能力を最大限に引き出せるように意識している。そのなかで家長が特に期待を寄せるのが、MF田中碧だ。

「良い選手がいっぱいいるので、1人に絞りにくいのですが、田中碧に中盤を仕切ってもらわないといけないと思います。憲剛さんだけではなく、守田(英正/サンタ・クララ)もいなくなったので、負担は増えると思うけれど、やってくれると思います。ウチが躍進するためには、活躍が欠かせない選手だと思います」

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