岡崎慎司はレアル相手に「激しく戦い続けた」 ウエスカ番記者、“初アシスト”を評価
【スペイン発コラム】岡崎がレアルとの初対戦に先発、リーガ1部“初アシスト”をマーク
日本代表FW岡崎慎司が所属するウエスカが現地時間6日、リーガ・エスパニョーラ第22節で昨季王者レアル・マドリードとホームで対戦した。
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この大一番に先発出場した岡崎は、試合に向けた記者会見で「レアル戦はスペインリーグでのモチベーションの一つ。前回は怪我で出られなかったが、今回は出場チャンスがあるためすごく気持ちが高ぶっている。そこで結果を残したい、勝ちに行くのが僕らの目標。チームは準備ができているし、僕自身もチームに何をもたらすべきか今はすごく固まっているので、早く対戦したい」と楽しみにしている様子を明らかにしていた。
また、スペイン紙「AS」も試合当日の紙面で「シンジ・オカザキが今日、マドリード戦をプレーする夢を叶える」と見出しを付け、これまでのキャリアを紹介し、レアルとの初対戦を迎える岡崎にスポットライトを当てていた。
ウエスカは昨季、スペイン2部リーグを制して1部昇格を果たしたものの、今季すでに成績不振で功労者のミチェル監督が解任され、新たにパチェタ監督を迎えたばかりだった。レアル戦前のリーガ成績は21試合2勝10分9敗の勝ち点16の最下位。しかし新監督の下、システムを4-4-2から3-5-2の守備的なスタイルに変更してパフォーマンスを向上させ、前節バジャドリード戦(3-1)で今季2勝目を挙げることに成功し、自分たちのやっていることに手応えを掴みつつあった。
そうした状況下で岡崎は、DFセルヒオ・ラモス、FWエデン・アザールなど7名の負傷者を抱えて大きく調子を落としているレアルを相手に3試合連続で先発出場し、2トップの一角として再びプレーした。
試合開始直後に大雨が降り始めたなか、レアルの自由を奪うために激しいプレスをかけたウエスカが立て続けにチャンスを作っていく。前半3分、FWラファ・ミルのクロスから岡崎にシュートチャンスが訪れるが、レアルDFラファエル・ヴァランの厳しいマークに遭い、上手く合わせることができず、時間の経過とともに試合の主導権はレアルに移っていった。
岡崎はフリーでパスを受けることができず、時折入るボールに対して体を張るも、相手DFのチェックが速く、前を向かせてもらえずに前半を終了した。
高橋智行
たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。