不遇の韓国代表FW、今冬移籍の噂にライプツィヒ監督が見解 「両者にとって無意味」
今季出場わずか135分のファン・ヒチャン、ウェストハム移籍浮上もナーゲルスマン監督は否定
ザルツブルク在籍時に日本代表MF南野拓実(リバプール)の同僚だったRBライプツィヒの韓国代表FWファン・ヒチャンについて、同クラブのユリアン・ナーゲルスマン監督が定例記者会見で言及し、噂されている移籍話について否定的な見解を示した。ドイツメディア「SPORTBUZZER」が報じている。
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昨夏チェルシーに移籍したドイツ代表FWティモ・ヴェルナーの後継者としてライプツィヒに加入したファン・ヒチャンだったが、今季はここまでリーグ戦での先発出場がなく、総出場時間はわずか135分。ノーゴールノーアシストと全く結果を残せていない。そうしたなか、イングランドのウェストハムがファン・ヒチャンの獲得に関心を抱いているとドイツ紙「ビルト」が報じるなど、今冬の移籍市場での動向に注目が集まっていた。
ナーゲルスマン監督は会見でファン・ヒチャンについて尋ねられると、「彼とは昨日、長時間の話し合いを行った」と語り、さらに「我々がさらに2人のFWを獲得できないのであれば、ファンを放出することは彼とクラブ両方にとって無意味な移籍になるだろう」として、ライプツィヒがファン・ヒチャンの代わりとなる前線の選手を見つける前に、移籍を容認することはないだろうとの考えも述べた。
また、ファン・ヒチャンは昨年11月に韓国代表のオーストリア遠征に帯同した際に新型コロナウイルスに感染し、その後遺症で昨年末は一切トレーニングができなかったことが、出場機会の大幅減の要因であるというのがナーゲルスマン監督の見解のようだ。
指揮官はファン・ヒチャンの現状について、「彼の出場時間が少なすぎるという意見は、私ももちろん理解できる。しかし、私は彼との会話の中で、トレーニングの様子から判断しなければならないことがあるということも明確にした。これまでの彼には、自分の実力を見せたり成長するためのチャンスが全くなかった。私からすると、彼には評価を受けるための土台が欠けている」とコメントし、トレーニングに参加できないのであれば、試合でも起用できないのは当然であると、自身のファン・ヒチャンに対する現在までの処遇を説明した。
1月2日から開いた冬の移籍市場は、2月1日まで選手の移籍が認められている。締め切りが迫るなか、ファン・ヒチャンはこのままライプツィヒに残留することになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)