「ジダンが好むスキルを持つ」 レアル17歳中井の”将来性”に現地紙注目「日本の真珠」

レアル・マドリードの下部組織でプレーするMF中井卓大【写真:松岡健三郎】
レアル・マドリードの下部組織でプレーするMF中井卓大【写真:松岡健三郎】

豪快"ゴラッソ"が話題となったMF中井の現状に熱視線 「多くの希望が寄せられている」

 “ピピ”の愛称で知られているMF中井卓大は、2013年に9歳でレアルの下部組織に入団。加入後から順調に昇格し、今季からフベニールB(U-18相当)に所属しているが、昨年8月に開催されたフベニールAの選手が出場するUEFAユースリーグに“飛び級”で登録された。同年10月の国際Aマッチウィーク中には、多くの代表選手が不在のなかで、トップチームのトレーニングにも招集されていた。

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 23日には21年初試合において、フベニールAで“飛び級”出場。先発を飾った中井は後半40分、左サイドでパスを受けると、自ら中央に切り込んでDFを1人かわし、右足を一閃。豪快な一発はゴール左隅に突き刺さる“ゴラッソ”となった。このゴールにスペイン紙「マルカ」が、「“クロウタドリ”(カンテラの若手有望株)の中で輝きを放ち始めた日本人:決めたゴラッソを見よ!」と見出しを打って報じるなど、改めて注目を浴びた。

 現地メディアから熱視線を浴びている状況は変わらず、スペイン紙「Diario Que」は「本物のマドリードの道で輝く日本の真珠、ピピ」と見出しを打ち、中井が秘めるポテンシャルに注目。現地メディア向けに語られたチーム関係者の言葉を引用しながら多才な選手だと評し、これまでの成長過程を踏まえながら現状を綴っている。

「ナカイの才能にはジダンでさえ感心し、時には訓練のために彼の目の下に上がったことがある。ピピ・ナカイは、ジダンが好む、大きなスキルを持っている。それは子供の頃から教え込まれてきた仕事と犠牲の倫理と結びついており、すでにジダン自身を魅了し始めているこの日本人には、多くの希望が寄せられている」

 名門レアルの下部組織で順調に成長を遂げている中井。その秘めたる可能性に、現地メディアから期待が寄せられていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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