2戦連続弾の原口、去就報道が過熱 今冬「イタリアやスペインから照会」と独紙注目
ニュルンベルク戦で2試合連続ゴール ハノーファーが1部昇格で残留、逃せば移籍か
ハノーファーの日本代表MF原口元気は現地時間24日に行われたブンデスリーガ2部第17節ニュルンベルク戦(5-2)で2試合連続ゴールを決めたが、試合後にケナン・コジャク監督が「彼が契約を延長することを望んでいる」と発言したことが大きく報じられるなど、現地メディアでは今月に入ってから同選手の去就に関する話題がヒートアップしている。
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2018-19シーズン開幕前にヘルタ・ベルリンから移籍金450万ユーロ(約5億6000万円)でハノーファーに加入した原口は、今季もここまでリーグ戦全試合に出場し、スコアポイント(アシスト数とゴール数の合計)ではチーム内2位の9点(4ゴール5アシスト)をマーク。攻撃の牽引役としての活躍を見せているが、ハノーファーとの契約が今年6月末で切れることから、その動向に注目が集まっている。
そうしたなかドイツ紙「ビルト」は、「ハノーファーと原口、そして彼の代理人であるトーマス・クロートによる契約延長のための話し合いは数カ月前から続いている。推定年俸100万ユーロ(約1億2500万円)でチーム一の高給取りである原口はハノーファーで気分良くプレーできているし、契約を延長したいというシグナルを発した」としたうえで、「原口の契約延長には一つだけ条件がある。それはハノーファーの1部昇格だ。ハノーファーが昇格を逃した場合、原口は夏に3年間在籍したこのクラブを去ることになるだろう」と報じた。現在もクラブと原口側の交渉は継続中だが、来季はブンデスリーガ1部でプレーしたいという思いが原口にはあるため、その去就は今季のハノーファーの成績に左右されることになるだろうと分析している。
また、同紙は「今冬、イタリアやスペインから原口についての問い合わせが来ていたようだ。加えて、今年の夏にはハンブルガーSVやボーフム、デュッセルドルフといった現時点での1部昇格候補のクラブが実際に昇格を決めたら、彼らは原口に興味を持つだろう。ケルンも原口の存在を視野に入れている。というのも、ケルンの現チームマネジャーのホルスト・ヘルトは、ハノーファー在籍時に原口獲得のために動いた人物だからだ」とドイツ以外の国のクラブが原口に関心を抱いていることや、ハノーファーとの交渉が決裂した場合のドイツ国内での移籍先候補についても具体名を挙げて予想している。
ハノーファーは全34試合のうち、ちょうど半分となる17節までを終了したブンデスリーガ2部で6位につけている。ブンデスリーガ16位のチームとの入れ替え戦に臨める3位ホルシュタイン・キールとは勝ち点差6、自動昇格となる2位ボーフムとは勝ち点差7となっていて、残りの試合数を考えると、まだ昇格のチャンスは十分にある。そのため、原口の契約に関する報道もシーズン終盤まで続く可能性が高そうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)