「発言を棒に振った」 南野の“アピール失敗”を英紙指摘「タクミはクロップが正しいと証明」
リバプールはアストン・ビラに4-1で勝利 先発の南野は決勝弾をアシストも英紙はパフォーマンスを低評価
リバプールは現地時間8日、FAカップ3回戦でアストン・ビラと対戦し、4-1で勝利を収めた。日本代表MF南野拓実は3トップの一角で先発出場し、勝ち越しゴールのアシストを記録したが、英紙は「タクミ・ミナミノはクロップが正しかったと証明した」と見出しを打ち、不満足なパフォーマンスを糾弾している。
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今季もプレミアリーグで首位に君臨しているリバプールだが、直近の3試合では2分1敗と勝ち星なく急ブレーキを強いられている。一方、アストン・ビラは新型コロナウイルスのクラスターが発生した影響で、主力選手の多くが離脱。試合延期も打診されていたが、日程面に余裕がないため開催されることになった。
ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノを温存し、南野が3トップの一角に起用された一戦では、前半4分にセネガル代表FWサディオ・マネのヘディング弾で幸先良く先制点を奪うも、同41分に一瞬の隙を突かれて同点弾を許し、前半を折り返す。それでも後半15分に南野が勝ち越しゴールの起点となる。
エジプト代表FWモハメド・サラーが右サイドからボールを送り、ペナルティーエリア内で受けた南野が、相手守備陣を引きつけるポストプレーからマイナスにラストパスを供給。構えていたオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムがダイレクトでゴール右隅に流し込んで追加点を奪った。
南野は直後に交代したが、勢いに乗ったリバプールは後半18分にマネ、同20分にサラーがネットを揺らし、4-1の快勝となった。そんななか、英紙「デイリー・ミラー」は「リバプールによるミスを認めたにもかかわらず、タクミ・ミナミノはクロップが正しかったと証明した」と見出しを打ち、アシストを記録するも、物足りないパフォーマンスだったと指摘している。
「アストン・ビラ戦に向けた会見でクロップは『彼が最後にプレーしたのはクリスタル・パレス戦(7-0)だったが、それ以降の試合で勝てていないので、彼を構想に組み込む必要性があることは明らかだ』と語り、若きビラを相手に最高のチャンスを与えた。しかし、南野はクロップの発言を棒に振った」
記事では、南野のプレーが不充分であったとし、「不満足なパフォーマンスでポジションを争う(ジェルダン・)シャキリと交代。クロップほど高みに上り詰めた指揮官が自らの過ちを認めることは滅多にないが、南野はクロップが起用を見送ってきた事実が正しかったと証明してしまったかもしれない」と、今後の出場機会にも影響する可能性を主張していた。