ミラン監督が「愛情をありがとう」と惜別メッセージ 本田ら”支持派”に衝撃の解任劇に

ミハイロビッチ監督が惜別のツイート 監督交代は決定的か

 ACミランのシニシャ・ミハイロビッチ監督が電撃解任され、ミランの下部組織を指揮していたクリスティアン・ブロッキ氏が後任監督に就任すると、衛星放送「スカイ・イタリア」などイタリアメディアが一斉に報じている。

 今季開幕前に2年契約を結びながら、志半ばで解任となる”鬼軍曹”は、自身のツイッターを更新し、「みんな愛情をありがとう。光栄だった」と惜別のメッセージを出している。

 豪放磊落なミハイロビッチ監督は、現場介入を頻繁に繰り返すシルビオ・ベルルスコーニ会長が目を光らせるなかでも、自分流を前面に押し出しチームを指揮した。名物会長が偏愛する4-3-1-2のトップ下システムが機能しないと見るや、序盤戦で早々に断念。4-3-3、4-4-2と試行錯誤を続けて、2016年に入ってからの上昇ムードにつなげた。

 だが負傷者の続出もあり、ミランは3月に入ってから失速。元イタリア首相の名物会長との不仲も表面化しており、前節ユベントス戦に敗れた場合は解任と明言されていた。そして試合は1-2と逆転負けを喫し、宣言通りの更迭劇が行われたという。

 ブロッキ氏はミランOBで、ベルルスコーニ会長が後任として強烈に推薦していたという。豊富な運動量と献身性で、ミラン黄金期のスター軍団を支える黒子的な存在だった。昨季指揮を執ったフィリッポ・インザーギ元監督と同様に下部組織で指導を続けていたが、トップチームでの実績はない。ベルルスコーニ会長はアルコレの別荘にブロッキ氏とアシスタントコーチを招き、就任を命じたとレポートされている。自らの意向をフィールド上に、より色濃く落とし込むための措置かもしれない。 

 

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