FIFAの“知られざるオルンガ扱い”に母国メディア異論 「日本で記憶に残る成果を残したのに…」
今季J1得点王&MVPに輝いたオルンガ「知られざるストライカーではない」
柏レイソルのケニア代表FWオルンガは、22日に行われたJリーグアウォーズで年間最優秀選手に輝いた。得点王、年間ベストイレブンと今季の賞を総なめにしたが、FIFA公式がオルンガ を「知られざるストライカー」と紹介したことについて、地元メディアが「怒りと不満が噴出している」と取り上げている。
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オルンガは2018年夏に柏に加入するが、同年にはJ2降格を経験。昨季は30試合27得点し、最終節の京都サンガF.C.戦には1試合8得点という歴史的快挙を達成。今季は規格外のフィジカル能力を生かし、32試合で28得点をマークした。2位のエヴェラウド(鹿島アントラーズ)に10点差をつける圧倒的な独走での得点王に輝いた。
アフリカ出身選手としては初のMVP受賞となるが、ケニアメディア「NAIROBI NEWS」は、FIFA公式ツイッターがオルンガを「2020年に世界でセンセーションを起こした知られざるストライカー」と紹介したことを受け、「オルンガは知られざるストライカーではない」と見出しを打ち、真っ正面から異論を唱えている。
「あの国際サッカー連盟が2020年最高峰のストライカーであるオルンガを『知られざる』と肩書きをつけたことを受け、ケニア人が怒りと不満が噴出している。日本で記憶に残る成果を残し、得点王でMVPに輝いたにもかかわらず、FIFAが“知られざる”ストライカーと呼ぶ理由を受け入れることも理解することもできない」
記事ではオルンガについて「スウェーデン、スペイン、中国でのプレー経験があるが、彼が2シーズンを過ごして驚異的なストライカーとして地位を確立した国こそが日本だ」と説明している。日本のサッカーファンでは知らぬ者がいない存在となったが、FIFAが「知られざる」と定義したことに対し、母国ケニアは不満を抱えているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)