「クロップの“ミナミノ戦術”は神業」 南野の起用法に現地注目「リバプールに恩恵もたらす」

リバプールMF南野拓実【写真:AP】
リバプールMF南野拓実【写真:AP】

リバプールはクリスタル・パレスに7-0の圧勝 先発抜擢の南野は前半3分に先制点を奪取

 リバプールは19日、プレミアリーグ第14節でクリスタル・パレスと対戦し、敵地で7-0と圧勝を収めた。日本代表MF南野拓実はリーグ戦4試合ぶりの先発出場を飾り、試合開始早々の前半3分にプレミア初ゴールを記録したが、英メディアは「クロップの卓越した“タクミ・ミナミノ戦術”は神業であり、リバプールに恩恵をもたらすだろう」と見出しを打って取り上げている。

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 前節のトッテナムとの天王山を2-1で制したリバプールは、プレミアリーグ首位に浮上。中2日で行われるクリスタル・パレス戦では、ここまで連続出場中で休息のなかったエースのサラーに代わって南野が起用され、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ、セネガル代表FWサディオ・マネとともに3トップを形成した。

 試合開始早々の前半3分、背後からの浮き球をペナルティーエリア右で収めたマネが、相手守備陣に囲まれながらもボールをキープし、ゴール前へ横パス。構えていた南野がキックフェイントで相手DFをかわすと、そのまま右足でゴール左隅へと流し込み、待望のプレミア初ゴールを記録した。

 リバプール専門メディア「リバプール・コム」は「クロップの卓越した“タクミ・ミナミノ戦術”は神業であり、リバプールに恩恵をもたらすだろう」と見出しを打ち、「南野は役割が流動的であり、4つの異なるポジションでプレーしている」と、複数の役職をこなすユーティリティー性が開花し始めていることを強調している。

「フットボールの真髄はチームゲームだ。サラーとマネにスポットライトが当たるかもしれないが、今季のリバプール最大のテストは、彼らの強さに加えた、奥行きだ。今年の負傷者続出の危機は誰もが予想できない事態だったが、クロップは必死になって選手に新しい役職を巡回させているので、南野のような選手が必要なのは間違いない。南野は自身の状況に一切不満を漏らさず、印象を残すのに熱心だ」

 元イングランド代表MFジェームズ・ミルナーも、複数のポジションで遜色なくプレーできることでユルゲン・クロップ監督から重宝されているが、「リバプールのようなチームで挑戦するうえで、南野が必要とされる場所(ザルツブルク時代に複数ポジションでプレーしたマルチ能力)を構想に入れるのは、信頼と意欲が不可欠だ」と指摘している。ここまで出番の少なかった南野だが、ようやく活路が見え始めているようだ。

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