【月間表彰】元日本代表GK楢﨑氏の“一押し”は? 33歳守護神の超絶セーブを称賛「一番適したプレー」

セレッソ大阪GKキム・ジンヒョン【写真:高橋学】
セレッソ大阪GKキム・ジンヒョン【写真:高橋学】

2020年11月 Jリーグ月間ベストセーブ by 楢﨑正剛 キム・ジンヒョン(C大阪)

 11月のJ1リーグではどんなビッグセーブが生まれたのか——。「DAZN」のパートナーメディアで構成される「DAZN Jリーグ推進委員会」の表彰企画として、先月に行われた試合の中から、元日本代表GK楢﨑正剛氏に「月間ベストセーブ」を選出してもらった。

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 すでに川崎フロンターレの優勝が決まっている今季のJ1リーグはシーズン終盤を迎え、先月には第26節~30節(延期分、AFCチャンピオンズリーグ出場組の前倒し分除く)を消化した。

 この5節分の試合の中から、かつて名古屋グランパスなどで活躍し、2010年にGK初のMVPに輝いた楢﨑氏が「月間ベストセーブ」に選んだのは、第29節大分トリニータ対セレッソ大阪(0-1)で飛び出したGKキム・ジンヒョン(C大阪)のセーブシーンだ。

 キム・ジンヒョンはC大阪が1点をリードして迎えた後半31分、自陣左サイドから送られたクロスに大分FW髙澤優也が頭で合わせたシュートを間一髪でセーブ。至近距離から打たれたヘディングシュートに対し鋭く反応し、ゴールライン手前でボールを右手1本で掻き出した。

 このシーンについて、楢﨑氏は「考える時間が少ないなか、咄嗟に出たリアクションのなかで一番適したプレーを選択し、セカンドアクションも速かった」と評価。シュートはGKの手前でワンバウンドしており、ピッチの状況やボールの回転、速さによってはイメージと違った跳ね方をすることもあるという。それでもキム・ジンヒョンが確実に反応できた一つの要因について、楢﨑氏はこう分析する。

「(シュートを)打たれる場所というのは確実なことは言えないんですよね。このようなシーンではニアで誰かが打つだろうなと思ってもスルーされるかもしれないし、もっと違うところで相手の選手が触るかもしれない。

 そうなると、ゴール前の状況をあらかじめしっかり把握しておく必要があり、ボールが動いているうちに、このシーンで言うとクロスが上がる前くらいに確認しておかないといけない。そこがしっかりできていたんじゃないかなと思いますね」

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