【月間表彰】元日本代表GK楢﨑氏の“一押し”は? 33歳守護神の超絶セーブを称賛「一番適したプレー」

「円熟味を増し、試合に出続けるだけじゃなく活躍している」

 さらに、「トレーニングしているからこそ出た動きのように見える」とも指摘。今回のように咄嗟の判断が求められるセーブシーンではとりわけ、これまで培ったものがプレーに反映されやすいと、楢﨑氏は言う。

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「(シュートからセーブするまでの)時間がないなかでも、実際にはその後のプレーについて考えを巡らせるんですけど、そこで出てくるのはこれまでの経験とか練習で身につけたものにもなってくる。このように体が動くということは、普段から試合で起こり得るような状況を考えながら練習しているように見えます」

 今季、C大阪で12シーズン目を送る33歳のキム・ジンヒョンを「円熟味を増しパフォーマンスが充実していて、試合に出続けるだけじゃなくしっかりと活躍している」と称えた楢﨑氏。今回ベストセーブに選出されたプレーもその言葉通り、調子の良さが窺えるシーンだった。

[プロフィール]
楢﨑正剛/1976年4月15日生まれ、奈良県出身。1995年に奈良育英高校から横浜フリューゲルスに加入。ルーキーながら正GKの座を射止めると、翌年にJリーグベストイレブンに初選出された。98年シーズン限りでの横浜フリューゲルス消滅が決まった後、99年に名古屋グランパスエイトへ移籍。10年には、初のJ1リーグ優勝を経験し、GK初のMVPに輝いた。日本代表としても活躍し、国際大会では2000年のシドニー五輪(OA枠)、02年日韓W杯などに出場。19年1月に現役引退を発表し、現在は名古屋の「クラブスペシャルフェロー」に加え、「アカデミーダイレクター補佐」および「アカデミーGKコーチ」を兼任する。

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