レアルは「現在の状況に戸惑う」 久保建英、ビジャレアルでの“苦戦”を現地メディア指摘
ベティス戦で今季2度目のリーグ戦スタメンも、ゴールやアシストにはつなげられず
ビジャレアルの日本代表MF久保建英は現地時間13日、リーガ・エスパニョーラ第13節ベティス戦に先発出場したが、得点やアシストはなく、後半13分にピッチをあとにした。依然として、リーグ戦では厳しい戦いが続き、スペインメディアは保有権を持つレアル・マドリードに関して「クボの現在の状況に戸惑う」と伝えている。
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スペイン2年目の久保は今季、保有元のレアル・マドリードからビジャレアルに期限付き移籍。ベティス戦では第7節カディス戦(0-0)以来6試合ぶり、今季2度目の先発出場となり、右サイドハーフに入った。
試合は前半5分にビジャレアルがDFパウ・トーレスのゴールで先制。しかし、ビジャレアルは前半のうちに2人が負傷交代することとなり、さらに後半6分にはベティスに同点弾を許してしまう。久保は同10分、敵陣左サイドでボールを受け、DFにマークされながらもキープし、2人を引き付けたところでバックヒールのパスをDFマリオ・ガスパールへ通す好プレーを見せたが、その3分後にはナイジェリア代表MFサムエル・チュクウェゼと交代になった。
スペインのラジオ局「カデナ・セール」は、「クボの現在の状況に戸惑う」と見出しを打ち、「レアル・マドリードは日本人MFの状況に神経質になっており、それはさらにエスカレートしている」と伝えた。
また、レアル専門メディア「The Real Champs」も、「レアル・マドリードからレンタルのタケフサ・クボは、ビジャレアルのリーグ戦でほとんどプレーしておらず、マドリディスタを困惑させている」と切り出し、現状について触れている。
「『WhoScored.com』調べでは、クボはヨーロッパリーグで1試合平均キーパス2.4本、1得点3アシストを記録している。しかし、リーガではスタメン2回とエメリは多くのチャンスを与えていない。エメリは開幕前にクボを活用するプランを立てていたにもかかわらず、多くの出場時間を与えたがらなかった。レンタルを打ち切るという憶測があるが、それは難しいだろう。クボにはもっと良い状況を提供できる魅力的なオファーがあるが、ビジャレアルは良いクラブでリーガでは来季のチャンピオンズリーグ出場権を争っている。レンタルを終了すべきなのかは複雑な状況だ。これは1月にも注目されることになるだろう」
年内は公式戦残り4試合となったが、久保はエメリ監督にアピールできるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)