シント=トロイデン中村敬斗、12試合ぶり出場でDF“3人粉砕”の移籍後初得点 「ゴール前の得意な形」
今季からシント=トロイデンに加入した中村敬斗が移籍後初ゴールを挙げた
ベルギー1部シント=トロイデンに所属する東京五輪世代のFW中村敬斗が現地時間1日、リーグ第11節ムスクロン戦で移籍後初ゴールを決めた。後半32分から途中出場し、同アディショナルタイムに右足での一発を突き刺した。試合後、クラブの公式YouTubeチャンネルでのインタビューに応え、「得意な形だったので、振り抜くことしか考えていなかった」と振り返っている。
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アウェーで行われた一戦で、シント=トロイデンはムスクロンに2点リードされたなか、後半18分にFW鈴木優磨がPKを決めて1点差に詰め寄った。なんとか、追いつきたいチームは後半32分に第2節アンデルレヒト戦以来の出場となる中村を投入。だが、カウンターから同36分に3失点目を許してしまう。それでもアディショナルタイム、右サイドのクロスを鈴木が頭で落とし、中村が相手3人に囲まれるなか右足を振り抜いてゴール。試合には2-3で敗れたが、中村の移籍後初ゴールが決まった。
中村は2018年、三菱養和SCユースから高校3年生でガンバ大阪に“飛び級”で入団。高校2年生時から全国で注目を浴び、複数クラブの争奪戦となったが、将来的な海外移籍も容認したG大阪でプロとしてのキャリアをスタートさせた。翌年にはU-20ワールドカップ(W杯)にも出場。そして昨夏にオランダ1部トゥウェンテに加入し、今季からシント=トロイデンに新天地を移した。
開幕直後は2試合連続で出番にも恵まれたが、第3節から11試合連続でベンチ外。ようやくベンチ入りを果たしたこの日、移籍後初ゴールを挙げた。試合後にはクラブの公式YouTubeチャンネルでインタビューに応じている。
「ずっとベンチにすら入れない日々が続いていて、辛抱強く日々練習を100%やっていた。少ない時間でもチャンスをもらえて、チームとして負けたことは腑に落ちないけど、少ない時間で結果を出せたのは個人としてアピールできたのではないかなと。鈴木選手が今日競り勝っていたのは見えていたので、こぼれてくると思っていた。あのパスは僕にドンピシャでくれたので、ゴール前の得意な形なので振り抜くことしか考えていなかった。これからも連戦になってくる。今日もチームとして負けたので課題はたくさんあるけど、個人としては次につながるので下を向いている暇はない。ガンガンいきたい」
チームは現在勝ち点11で、18チーム中16位と低迷。中村がここから得点を重ねれば、大きな戦力になるはずだ。