「神の手」弾決められた元英代表GK、マラドーナを追悼 当時も振り返る「私が気に食わないのは…」

1986年のワールドカップで優勝を果たしたマラドーナ氏【写真:Getty Images】
1986年のワールドカップで優勝を果たしたマラドーナ氏【写真:Getty Images】

マラドーナに「神の手」でゴールを決められた元英代表GKシルトンが当時について言及

 サッカー界のレジェンドである元アルゼンチン代表FWディエゴ・マラドーナ氏が25日に亡くなった。世界中の関係者がメッセージを寄せるなかで、元イングランド代表GKピーター・シルトン氏は、哀悼の意を示しつつも、不満を口にした。英メディア「デイリー・メール」が報じている。

 数々の伝説的なプレーを残してきたマラドーナ氏だが、その象徴として思い出されるのは、1986年のメキシコ・ワールドカップの準々決勝となったイングランド戦で決めた2つのゴールだろう。ひとつは今も物議を醸す手で決められた「神の手」であり、もうひとつは次々とイングランド代表DFを抜き去って決めた「5人抜き」だ。

 この2つのゴールを許したのが、ピーター・シルトン氏だ。34年前に目の前で伝説をつくられたシルトン氏は、哀悼の意を示しつつも、スポーツマンシップに欠けたと批判した。

「私の人生は、長きにわたってディエゴ・マラドーナと紐づけられてきた。それは、私にとって好ましくない形だった。それでも、彼があんなに若い年齢で亡くなったことは悲しく思う。彼は疑いなく、私が対戦した史上最高の選手だったし、彼の家族のことを想うよ」

そして、「神の手」のゴールについて「何年にもわたって、煩わしいものになっている。それについて、今も嘘をつこうとは思わない。人々は、あんなに小さい相手に頭上を取られずに、私がボールをクリアするべきだったと言う。でも、バカげたことだ。彼は私に向かってきていたし、あれは起こりえることだ。彼も自分の頭で触れると思っていたら、パンチしなかっただろう。だから、それについては仕方がないと思っている」と、咄嗟に手が出たことには理解を示した。

 だが、納得できないことがあるという。「私が気に食わないのは、彼が一度も謝らなかったことだ。決して、どんな時でも、彼はズルをしたことを認めなかったし、謝ることもなかった。そればかりか、彼は『神の手』という言葉を用いた。あれは正しくないよ。彼は自分自身を偉大に見せたかもしれないけど、残念なことにそこにスポーツマンシップはない」と、語った。

 マラドーナ氏の圧倒的な才能を目の当たりにし、認めているがゆえに、シルトン氏には残念な思いが強く残っているようだ。

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