オランダで減った「いらないファウル」 日本代表DF板倉の守備を現地解説者も称賛

相手からボールを奪取するフローニンゲン所属の日本代表DF板倉滉(右)【写真:Getty Images】
相手からボールを奪取するフローニンゲン所属の日本代表DF板倉滉(右)【写真:Getty Images】

【オランダ発コラム】フローニンゲンで着実に成長、1年以上にわたってカードもらわず

 日本代表DF板倉滉がセンターバックを務めるフローニンゲンは8日、エールディビジ第8節でフェイエノールト相手に前半を押し気味に戦ったが、後半に失点を重ね0-2で敗れてしまった。フェイエノールトのFWブライアン・リンセンを封じた板倉は、「特に前半良かっただけに悔しいね」と結果に残念そうだった。

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 板倉のフェアな守備、ビルドアップ能力はオランダでも高く評価されている。試合後は現地の人気解説者の1人、ハンス・クラーイ・ジュニア氏が板倉に歩み寄って褒め称え、「今度、英語でインタビューさせてよ」と頼み込むほどだった。

「昔は結構、いらないファウルが多かったんです」と、板倉はアンダー世代の日本代表時代のことを振り返る。

「ペナルティーエリアのすぐ外でファウルをすることが多く、チームがピンチになるということで、森保一監督と横内昭展コーチから『いらないファウルをするな』とよく言われていました。確かに昔と比べると、ファウルは少なくなりました。昨シーズンの開幕戦(対エメン戦)で、ちょっと遅れてスライディングに行ってPKを取られましたが、そういったシーンからも学びますね」

 昨季は第9節までで4枚のイエローカードを受けた板倉だが、2019年10月4日のRKC 戦を最後に1年以上にわたってカードをもらっていない。

「こっちの選手のスピードや強さにも慣れてきたし、足の伸びも分かってきたなかで、どの間合いで行くとか、ここはちょっとやめておかないと一発でやられるとか、そういうところの見極めが必要ですね」

 10月に行われた日本代表のオランダ遠征(対カメルーン、対コートジボワール)では出場機会のなかった板倉は、11月のオーストリア遠征(対パナマ、対メキシコ)に向けて「試合に出るのは目標。だけど、それを決めるのは監督なので、出た時にいつもどおりのパフォーマンスをしっかり出したい。そのことが、その先のスタメン定着につながっていくと思います。足もとのところは自信を持ってやりたいですし、デュエルでも負けないところを出していく。ポジションを奪いにいくつもりで練習からガツガツ行きます」と意欲を示した。

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中田 徹

なかた・とおる/1966年生まれ。転勤族だったため、住む先々の土地でサッカーを楽しむことが基本姿勢。W杯やユーロ(欧州選手権)をはじめオランダリーグ、ベルギーリーグなどを現地取材、リポートしている。

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