レンタル元も貸出先も「結構です」

　日本代表FW本田圭佑が所属するACミランと英プレミアリーグの名門リバプールの間で、悪童FWマリオ・バロテッリの押し付け合いが勃発しているようだ。ミラン専門のニュースサイト「milannews.it」と、英紙「デイリー・エクスプレス」が、イタリアとイングランド双方の立場からレポートしている。

　まずは、現所属のミラン側からの見方はこうだ。今季の中盤にスポーツヘルニアの手術により離脱したという経緯があるにせよ、バロテッリのパフォーマンスは失望以外の何物でもないと断罪されている。それにより、ミランの首脳陣は買い取りオプションの行使は全く考慮に入れることなく、今季終了を持って退団の方針で固まっているとレポートされている。

　一方、レンタル料を無料にし、年俸も半額以上を負担するという厄介払い状態でバロテッリをミランに貸し出したリバプールサイドも、来季のチーム編成にバロテッリの居場所はないとしている。チームを率いるユルゲン・クロップ監督も問題児の復帰を望んでいないとした。今季終了後、バロテッリの存在はまさに宙に浮くことになる。