南野拓実の“先発待望論”を地元メディア展開 「十分な時間が与えられた時の彼は素晴らしい」
短い出場時間での難しさを指摘 「スピードに乗れるような試合をしたことがない」
リバプールの日本代表MF南野拓実は今季公式戦で8試合に出場しているものの、スタメン起用されたのは2得点1アシストを決めたリンカーン・シティ戦(7-2)を含むリーグカップの2試合のみとなっている。英地元メディアはブラジル代表FWロベルト・フィルミーノと似た「偽9番」としてのポテンシャルを含む南野の先発起用待望論を唱えている。
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「南野拓実にはすぐにでもリバプールで快適な先発の役割を必要としている。それは今週のFCミッティラン戦になるかもしれない」
このように伝えたのはリバプール専門メディアの「Rousing The Kop」。出番があっても途中出場の多い南野について、アピールのためにより多くの出場時間を与えることがチームに「長期的な恩恵を与える」ことにつながると指摘する。
直近のプレミアリーグ第6節シェフィールド・ユナイテッド戦(2-1)で南野は後半38分にフィルミーノとの交代でピッチに立ったが、10分あまりのプレーで記録したスタッツははボールタッチ9回、パス2回(「Whoscored.com」より)のみと見せ場は作れなかった。
しかし、記事では「重要なことは、南野がまたしても“偽9番”の役割を果たしたことだ。彼は今、ロベルト・フィルミーノのカバー役として、ほぼ独占的にそのポジションでプレーしている」とチーム内でフィルミーノの代役を務められる唯一の存在として注目されている。
そうした評価があったなかで同メディアは「残念なことに、このような短い時間で出場する時に、南野はその役割に自信を持てていない」と限られた出場時間では南野がポテンシャルを最大限に発揮できていないと指摘。さらに「彼の役割が完全に定まっているようには見えず、それがチームの流れを阻害してしまっている」とし、今後南野に先発出場のチャンスが与えられるべきだとの論調で報じている。
「南野が本当に必要としているのは、リバプールのファーストチームでの“快適な”先発の役割だ。彼が今シーズン先発したのはフルメンバーが揃っていないリーグカップだけだ。それ以外では30分以上出場したのは2-7で敗れたアストン・ビラ戦の45分のみ。この試合は選手を評価するのに公平なゲームではなかったかもしれない。特に後半から出場した選手にはダメージが大きかった。
つまり、南野はチームのスピードに乗れるような試合をしたことがない。彼はいつも途中から試合に入り、そこからテンポを合わせていかなければならなかった。それは簡単なタスクではない。
だが、そのスピードに合わせるのに十分な時間が与えられた時の彼は素晴らしい。コミュニティー・シールドでは30分間いいプレーをして得点を決めたし、アヤックスとの30分も良かった」
出場時間の多さに比例してパフォーマンスが上がっているという南野について、同メディアではミッドウィークに予定されているUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の第2節ミッティラン戦での先発起用待望論を唱えている。CLの大舞台で南野にチャンスは与えられるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)