東京V、昇格が遠のく大敗はなぜ起こったのか? 敵将の分析が的中「カウンターが…」

東京ヴェルディのJ1昇格は極めて厳しい状況に【写真:Getty Images】
東京ヴェルディのJ1昇格は極めて厳しい状況に【写真:Getty Images】

山形・石丸監督が突いたのは東京Vの「人に依存する守備形態」

 24日に行われたモンテディオ山形対東京ヴェルディで、東京Vは山形に0-4の惨敗を喫した。なぜここまでの大差がついたのか、試合後の石丸清隆監督の言葉から明らかになった。

 ゴールショーの幕開けは、山形の狙い通りの形だった。東京Vは前節まで総失点25でリーグ4位。前々節と前節は無失点に抑えていたが、石丸監督は「相手は守備組織に問題を抱えている」と見ていた。

「ヴェルディは人に依存する守備形態で、人が入れ替わっていくと背後が取れる」と分析。立ち上がりの5分、東京Vは勢いよく前線からプレスをかけたが、その第一波をくぐった山田拓巳が最終ラインの裏にフィード。ボランチの背中から渡邊凌磨が走り出し、左SBの高橋祥平とCB平智広の間を割って裏を取る。絶妙なトラップからのシュートは慌てて飛び出したGKマテウスと入れ違いに無人のゴールへ転がった。

 ビハインドを背負って攻撃に出た東京Vは、その後も高く上げたSBの裏を取られ続ける。背後を突かれて押し込まれ、ボールを奪ってもそこからのビルドアップが山形の餌食になった。「相手は上手いので、ポジションを取られる前にボールを奪いにいったほうが得だ」と石丸監督は選手たちに話していた。ただし東京Vの1失点目がそうだったように、ハイプレスは一歩間違うと相手に広大なスペースを与える諸刃の剣でもある。それでも青の指揮官には勝算があった。

「ヴェルディにはカウンターがない」

 東京Vがロングボールを蹴るのはプレスにハメられた時くらいで、第一選択肢は相手の背後やサイドのスペースを取ることより、足元でボールを受けてつなぐことに傾く。「(前線に1人残る)端戸(仁)さえしっかり捕まえておけば、後はボールに行けば基本的には捕まえられるはず」との読みが的中。後ろを気にせずアグレッシブに寄せてくる山形の守備に、東京Vはボールを前に運べず、奪われてはショートカウンターを浴びた。2失点目はクレビーニョが中盤で無理に仕掛けてロスト、3失点目は山本理仁が自陣の低い位置でプレスに喰われたところから失点し、前半のうちに3点のリードを許した。

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