レアルが目論む「非情な錬金術」 25億円の売却益を狙いユベントス所属の生え抜きFWを転売か
スペイン紙報じる モラタを38億円で買い戻し、アーセナルに63億円で放出か
レアル・マドリードが今季終了後にユベントスのスペイン代表FWアルバロ・モラタの買い戻しオプションを行使。3000万ユーロ(約38億円)をユベントスに支払った直後に、アーセナルに5000万ユーロ(約63億円)で売り払う”非情な錬金術”を画策していることが明らかになった。スペイン地元紙「AS」が、「レアル・マドリードがモラタを買い戻す。そしてアーセナルに売却する」と特集している。
レアルの下部組織から頭角を現したモラタは、2014年7月にユーベに2000万ユーロ(約25億円)の完全移籍で旅立った。レアルはこの際に3000万ユーロで買い戻す権利を手にしていたが、今季終了後にユベントスで活躍するモラタの買い戻しオプションを、満を持して行使することが明らかになった。
記事によると、レアルサポーターはモラタの復帰を熱望しているが、商売人のフロレンティーノ・ペレス会長の狙いは、買い戻し額よりも高値で売り払うことだった。現在アーセナルが獲得の意思を示しており、昨季レアルを率いたカルロ・アンチェロッティ氏が来季監督を務めるバイエルン・ミュンヘンも興味を示しているという。
移籍金は5000万ユーロと見られており、レアルはモラタの転売で2000万ユーロの利益を手にすることができるという。モラタ自身はレアルでのプレーを熱望しており、ユベントスのジュゼッペ・マロッタGMは売却益のための買い戻しオプション行使に難色を示しているが、レアルが”非情な錬金術”に打って出る可能性は高まっている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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