マンUでは「信頼を感じない」 “栄光の7番”が新星台頭の名門で抱く危機感
昨夏に40億円で加入も期待を裏切るデパイ サブに甘んじる現状を嘆く
昨夏にマンチェスター・ユナイテッドに加入し、伝統の背番号「7」を背負うFWメンフィス・デパイは、オランダ代表で受ける信頼がクラブでは存在していないと危機感を募らせている。英地元紙「デイリー・ミラー」が報じた。
デパイは昨季、PSVで得点王となり、移籍金2500万ポンド(約40億円)と鳴り物入りでユナイテッドに加入。しかし、20歳のフランス代表FWアンソニー・マルシアルらが活躍する一方で、自身はレギュラーに定着できずに苦しみ、プレミアリーグでは23試合で2得点、出場時間はわずか1236分に止まっている。
一方、オランダ代表では継続的に招集されており、本人も「代表チームのボスは、僕を本当によくサポートしてくれる。彼は僕を信頼してくれていて、とても感謝している」とコメント。ダニー・ブリント監督からの寵愛を受けていることを明かし、ユナイテッドでは信頼されていると感じないのかとの問いに対しては「時々しかない」と答えた。バックアッパーに甘んじる現状では、危機感が増すばかりのようだ。
現在ユナイテッドを率いるルイス・ファン・ハール監督の下、デパイは2014年ブラジル・ワールドカップではレギュラーに定着し、2ゴールを決めるなどブレイク。その恩師は17年までユナイテッドとの契約を残しているが、UEFAチャンピオンズリーグ出場権を逃せば解任されるとの噂もある。監督交代によって出場機会を手にするチャンスが生まれる反面、デパイの獲得を希望した同胞指揮官がクラブを去れば、後ろ盾をなくし、”赤い悪魔”での立場がさらに悪化する可能性もありそうだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images