“泥沼”シント=トロイデンから「コンセプトが見えない」 元監督が酷評「酷い買い物を…」

シント=トロイデンで奮闘するFW鈴木優磨【写真:Getty Images】
シント=トロイデンで奮闘するFW鈴木優磨【写真:Getty Images】

8戦未勝利と低迷、次節はマスカット監督の進退を懸けた一戦と現地紙報道

 ベルギー1部シント=トロイデンは、現地時間25日にリーグ第10節スタンダール・リエージュ戦を控えている。現地メディアでは、この試合の結果によってはケビン・マスカット監督が解任される可能性もあると報じられている。

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 ヘントとのリーグ開幕戦に2-1で勝利して幸先の良いスタートを切ったシント=トロイデンだったが、その後は前節ベールスホット戦での大敗(3-6)を含めて8試合未勝利(3分5敗)と不振に喘いでいる。こうした同クラブの現状について、ベルギー紙「Het Belang van Limburg」は、「ダモクレスの剣(“一触即発の危険な状態”という意味)がシント=トロイデンのケビン・マスカット監督の頭上にぶら下がっている。日曜日のホームゲームはこのオーストラリア人指揮官にとってラストチャンスとなるだろう」として、同試合にマスカット監督の進退が懸かっていると指摘している。

 また、同紙は過去にシント=トロイデンで監督経験のある指導者にも取材を行っているが、彼らの口からも同クラブの現状について悲観的な意見が出ている。

 2008-09シーズンから同クラブで監督を計4シーズン務めたグイード・ブレプルス氏は、「今のシント=トロイデンからはコンセプトが見えてこない。どうやって守備をして、どうやってビルドアップを行うのかといったことに関する原則がなければ、チームは成り立たない。しかし、そうした問題を1週間で解決できるだろうか。私には疑問だよ」と発言。さらに「現在の状況は、もう長いこと続いている。もはやチームは結束していない。鳩小屋のようになってしまった。そもそもクラブ幹部の意見とビデオの映像を基にして選手獲得が行われていて、それでシント=トロイデンは酷い買い物をしている」とも述べて、クラブの強化方針にも疑問を呈している。

 一方、ブレプルス氏の後任として2011-12シーズンにシント=トロイデンを率いたフランキー・ヴァン・デル・エルスト氏は、前線の選手の入れ替えを提言している。

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