迷走ミランが”ローマ流”で復権へ ライバルから強化部長の招聘を画策か

強化部門の刷新を目指し、ローマのサバティーニ強化部長の招聘に動く

 ACミランは資金難と移籍市場での不手際により、3年連続でUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権喪失の危機に立たされているが、名門復活に向けてライバルクラブの強化責任者を招聘する可能性が浮上している。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。

 今季開幕前に100億円の補強に打って出た挙句、100億円以上の赤字を計上するとイタリアメディアに報じられているミランは、ついに禁じ手に出た。ローマで辣腕を振るい、今季限りでの退任を表明したワルテル・サバティーニ強化部長の招聘に動いているという。

 ミランにとって強化部門のテコ入れは、最大の補強ポイントだ。資金難により数年に渡って”訳あり補強”を繰り返したため、チームは弱体化。さらに名門の凋落に拍車をかけたのが、現在バルセロナのスポーツ・ディレクターを務めるアリエド・ブライダ強化部長の退任だった。28年間ミランの強化部門を牽引してきたキーマンだったが、14年1月にミランを去った。それ以降、クラブは次々と監督の首をすげ替えてチームは混乱。CL出場権を失うばかりか、2シーズン続けて8位、10位とセリエAの中位に沈み、サポーターの怒りは強化を担当するアドリアーノ・ガリアーニCEOに向けられた。

 失墜した名門の威信回復に向け、強化部門の刷新を目指しているが、サバティーニ氏は引く手数多の状態で、ボローニャとインテルも招聘に動いているという。果たしてミランは敏腕強化担当者を無事に招き入れ、復活への道を歩み出せるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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