EURO無観客試合の可能性が浮上 ベルギー同時テロを受けUEFA副会長が示唆
厳戒態勢の欧州各国 4年に一度の祭典もセキュリティーを最優先
ベルギー・首都ブリュッセルで発生した連続テロを受け、欧州サッカー連盟(UEFA)の副会長は今年6月にフランスで開催される欧州選手権(EURO)で無観客試合という異例の措置をとる可能性を示唆した。英地元紙「デイリー・ミラー」が報じている。
ブリュッセルでは22日、空港や地下鉄の駅で連続して爆発が発生。合わせて30人以上の死亡者が出るなどして、ベルギー国内の対テロ警戒水準は最高レベルに引き上げられた。試合を控えるサッカーのベルギー代表も練習を取りやめ、ベルギーサッカー協会が「今はサッカーは重要ではない」との声明を発表した。
昨年11月にフランス・パリで発生した同時多発テロでもサッカースタジアムが標的となっており、今年開催される大舞台に向けても不安が募るばかりだ。UEFAの副会長ジャンカルロ・アベーテ氏はファンの安全を第一に考え、スタジアムに観客を入れないという可能性を示唆した。
「EURO2016は開催を遅らせたり、延期することができないものだ。テロを排除することができなければ、無観客試合の可能性も排除できない」
4年に一度の祭典も、今回ばかりはお祭りムードは少なく、静寂の中で試合が行われるかもしれないという。テロの脅威が世界中に暗い影を落としている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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