長谷部誠は「最高の例」 ベテラン躍動のフランクフルト、その“秘訣”に現地紙注目
長谷部を筆頭にベテランが好調に貢献 「チームはまだ“賞味期限切れ”ではなく…」
フランクフルトの元日本代表MF長谷部誠は、今季のリーグ戦全4試合でフル出場を継続している。ブンデスリーガ最年長として臨むシーズンでも健在を示しているなか、ドイツ地元紙「フランクフルター・アルゲマイネ」は長谷部を筆頭にベテランが活躍を続けるフランクフルトにフォーカス。その“秘訣”に迫っている。
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長谷部は2008年1月に浦和レッズからヴォルフスブルクに加入し、08-09シーズンにはリーグ優勝を経験。その後、ニュルンベルクを経て14年にフランクフルトに移籍し、主力としてプレーを続けてきた。昨季にはブンデスリーガでのアジア人最多出場記録も更新しており、今季はフランクフルトで7年目のシーズンを戦っている。
リーグ戦ではここまで第4節までを消化し、チームは2勝2分。長谷部は全試合で先発フル出場を続け、無敗を継続するチームを支えている。堅実な戦いで4位につけるフランクフルトの現状を「フランクフルター・アルゲマイネ」が特集。「フランクフルトとベテランたち」と見出しを打ち、次のように記している。
「フットボール界のベテランとなりながら、今もトップフォームを維持し続け、成功者のメンタリティーとともにどこまでもプレーを継続する。そんな選手たちの最高の例となっているのが、フランクフルトのマコト・ハセベだ。36歳となり、日本の象徴的なサッカー選手はブンデスリーガの最年長選手となった。今季ここまでフルタイム出場を続けている」
GKケビン・トラップ(30歳)、DFダビド・アブラーム(34歳)、MFセバスティアン・ローデ(30歳)、FWバス・ドスト(31歳)ら30歳を迎えた選手たちが主力として活躍し続け、日本代表MF鎌田大地やポルトガル代表FWアンドレ・シウバといった20代中盤の選手とともに牽引するフランクフルト。長谷部をその象徴的存在としつつ、同紙はベテランが躍動する理由を次のように分析した。
「チームはまだ“賞味期限切れ”ではなく、この事実が彼らの高いスタンダードを証明している。フランクフルトは選手たちを慎重に扱っており、スポーツディレクターのフレディ・ボビッチはチームのサポート体制を数年かけて最良の状態に整えてきた。今では3人のリハビリトレーナーが負傷者の復帰をサポートしている。アディ・ヒュッター監督のチームがこれ以上のフィジカルフィットネスを手に入れるのは難しいだろう」
徹底したクラブ側のケアもあって、多くの選手が年齢を重ねてもパフォーマンスを維持しているフランクフルト。毎年のように優れた有望株が台頭するサッカー界で、ベテランの力を引き出して好成績を残すスタイルは目を引くものとなっているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)