「不安残す」久保、「脅威」となった選手は? 英記者がコートジボワール戦“先発11人”を採点

英記者がコートジボワール戦“先発11人”を採点【写真:Getty Images & JFA】
英記者がコートジボワール戦“先発11人”を採点【写真:Getty Images & JFA】

カメルーン戦からスタメン7人変更 左SBで先発した中山は「多様性を示した」

 日本代表は現地時間13日、オランダ・ユトレヒトで開催された国際親善試合でコートジボワールと対戦した。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、史上初めて海外組限定の招集メンバーとなるなか、森保一監督は9日のカメルーン戦(0-0)から先発メンバーを7人変更。試合は後半アディショナルタイムに途中出場のDF植田直通が決勝点を決め、アフリカの強豪相手に1-0と勝利した。

 この試合に先発した森保ジャパンの11人を、かつてAFCの機関紙「フットボール・アジア」編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、20年以上にわたってアジアサッカーを追う英国人記者マイケル・チャーチ氏が採点。1年4カ月ぶりの先発出場となったビジャレアルMF久保建英については、「試合への影響力は最小限」「クラブでの出場機会の欠如が顕在化」と今後に不安を残すパフォーマンスだったと指摘している。

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コートジボワール戦の日本代表スタメン11人の採点(10点満点)

【GK】
■シュミット・ダニエル(シント=トロイデン) 6点
 いくつかの重大なセーブを披露した。特に後半開始直後には存在感を示し、日本代表のゴールマウスを担う序列で一気にその名を高めた。

【DF】
■室屋 成(ハノーファー) 6点
 ジェルビーニョ相手に、フィジカル面でしばしば対抗できていたことは評価に値する。試合全体で無難なプレーを見せた。

■吉田麻也(サンプドリア) 6点
 堅実さは見せたが、ジェルビーニョのスピードに屈しピンチを招く場面も。シュミットの好セーブに感謝しないといけない。

■冨安健洋(ボローニャ) 6点
 センターバックとして成長著しい。吉田とのコンビは森保監督にとっての基準点となるだろう。

■中山雄太(ズウォレ) 6点
 カメルーン戦での中盤起用から左サイドバックにシフトし、時折アクセントを作った。今回の遠征で多様性を示し、長友佑都の代表キャリアの残された時計の針をさらに進める可能性がある。

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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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