GK呆然…ポルトガル英雄の30m“股抜き”弾丸シュートに再脚光 「ゴージャス」「完璧」

元ポルトガル代表FWルイス・フィーゴのキャリア絶頂期で生まれたスーパーゴール【写真:Getty Images】
元ポルトガル代表FWルイス・フィーゴのキャリア絶頂期で生まれたスーパーゴール【写真:Getty Images】

EURO公式インスタグラムが2000年大会で生まれたフィーゴの豪快な一撃を回顧

 1990年代から2000年代にかけて活躍し、スペインの二大名門クラブであるバルセロナからレアル・マドリードへの「禁断の移籍」で物議を醸したのが、元ポルトガル代表FWルイス・フィーゴだ。今も移籍期間になればたびたび話題に上がるが、同時に母国では“黄金世代”の中心メンバーとして英雄的存在となっている。そんな名手が、2000年の欧州選手権(EURO)で決めた伝説の弾丸ミドルに大会公式インスタグラムが最脚光。ファンからも「なんてゴールだ」「完璧」など称賛の声が上がっている。

 フィーゴはU-20ポルトガル代表の一員として、1991年のワールドユース選手権(現U-20ワールドカップ)優勝に貢献。MFルイ・コスタらとともに“黄金世代”と呼ばれ、同年10月12日のルクセンブルク戦でA代表デビューを果たした。それ以降、国際Aマッチ127試合34得点の成績を残し、長く国際舞台で結果を残せていなかった母国を力強く牽引。ワールドカップに2度(2002、06年)、EUROには3度(1996、2000、2004年)出場した。

 クラブでもバルセロナ、そして“銀河系軍団”時代のレアルで活躍。2000年7月に起きた「禁断の移籍」はサッカー史に残る出来事としてあまりにも有名だが、その1カ月前に開催されたベルギー・オランダ共催のEUROでは、記憶に残るゴールを決めている。

 舞台となったのは6月12日に行われたグループリーグ初戦のイングランド戦(3-2)。序盤に2失点を喫した状況でポルトガルを蘇らせたのが、フィーゴのスーパーゴールだった。前半22分、センターサークル内でボールを受けると前方のスペースへドリブルで前進。DFトニー・アダムスが立ちふさがるが、フィーゴはゴールまで約30メートルの距離から右足を振り抜く。ボールは間合いを詰めてきたアダムスの股下を抜け、弾丸シュートとなってゴール右上隅に一直線。GKデイビッド・シーマンは一歩も動けず、ポルトガルが1点を返した。

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