メガクラブが水面下で進める「スーパーリーグ構想」 名将ペップはこの動きに懐疑的

収益アップに向けたメガクラブの思惑 プレミア5クラブが”密会”か

 来季からマンチェスター・シティを率いることが決まっているバイエルン・ミュンヘンのジョゼップ・グアルディオラ監督が、「ヨーロッパ・スーパーリーグ」構想に疑問を呈している。

 ヨーロッパのメガクラブは以前から、テレビ放映権料のさらなる収益アップを目論み、各国強豪が集って戦う「スーパーリーグ」構想を持っている。今月上旬にはマンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、リバプール、チェルシー、アーセナルの5クラブが、この議題について意見交換する“密会”が行われたという。

 英衛星放送局「スカイ・スポーツ」が報じたところによれば、このニュースについてUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第2戦の前日会見で問われたグアルディオラ監督は、「何が起こっているか詳細は分からない」と前置きした上で、こう話している。

「リーグ自体は興味深いものになるだろうが、残されたチームだけで行われる国内リーグがどうなってしまうのかが……。私はバルセロナやレアル・マドリードのいないリーガ・エスパニョーラ、バイエルン・ミュンヘンの存在しないブンデスリーガを想像できない。各国のリーグはそれぞれの闘争心、文化的側面がとても、とても重要視される。UEFAやFIFAからは切り離された競争であることがベストだとは思うが、今後はどうなるか分からないね」

 グアルディオラ監督は現役時代の大半をバルセロナで過ごした一方で、セリエAのローマ、そしてブレシアなどにも所属した。“プロビンチャ”の実情を現場で経験しているだけに、クラブ間格差がさらに広がるであろうスーパーリーグ構想には、疑問を感じているのかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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