久保は「20分早く出場すべきだった」 地元紙記者が評価、開幕戦で「クオリティー高めた」

ビジャレアルの地元紙のスポーツ部チーフを務めるホセ・ルイス・リサラガ記者【写真:高橋智行】
ビジャレアルの地元紙のスポーツ部チーフを務めるホセ・ルイス・リサラガ記者【写真:高橋智行】

地元紙記者が期待「カソルラのスタイルに最も似ている選手は疑いなくタケ・クボだ」

 ビジャレアルの地元紙「エル・ペリオディコ・メディテラネオ」は、試合翌日の紙面で13分間プレーした久保の評価について、「もっと早く出場すべきだった。彼の投入が攻撃により流動性を与えた」と出場が遅かったことを指摘し、5点(最高10点)とあまり高くない点数をつけたが、これは久保に対するものというよりは、エメリ監督のベンチワークによるものだろう。一方、この日の最高点はG・モレノとコクランで7点だった。

 また同紙のスポーツ部チーフを務めるホセ・ルイス・リサラガ記者は試合後、久保について次のように振り返っている。

「タケ・クボは今日、後半32分に出場したが、私はもっと早くに出場してほしかった。ビジャレアルは今日、カソルラが昨シーズンのように相手のライン間でプレーしていなかったことを大いに寂しく感じたはずだ。彼のスルーパス、勝ち点3をもたらしてくれる存在がいないことを残念に感じていただろうね」と、ビジャレアルのレジェンドの姿がないことを嘆いた。

 そして、「現在、ビジャレアルが抱える選手でカソルラのスタイルに最も似ている選手は疑いなくタケ・クボだ」と大きな期待を寄せ、「タケ・クボの出場後、チームはより縦に行くことができたし、プレーのクオリティーを高めた。そのため私はタケ・クボが、少なくともあと20分は早く出場すべきだったと思っているよ」と残念がっていた。

 ビジャレアルはこの後、19日に行われる第2節で、MF乾貴士が所属し、FW武藤嘉紀の移籍が決定したエイバルをホームに迎える。ウエスカ戦では全体的な出来が良くなく、攻撃が停滞したため、起爆剤として久保に先発のチャンスが与えられるかもしれない。

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高橋智行

たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。

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