レスター大学が発表した驚きのマグニチュード「0.3」

　日本代表FW岡崎真司が所属するレスターは、悲願のプレミアリーグ初制覇へ向けてまい進している。歓喜の瞬間を待つサポーターのボルテージも日に日に高まるばかりだ。レスター大学の研究によると、2月27日のノーリッジ戦の後半89分にFWレオナルド・ウジョアの劇的な決勝ゴールが決まった瞬間、本拠地キングパワー・スタジアムに集まったファンのセレブレーションが地震を引き起こすほどの衝撃があったという。英地元紙「ガーディアン」が報じている。

　この試合、レスターはスコアレスのまま試合終盤を迎えた。下位に沈むノー リッジ相手に痛恨のドローかと思われた。しかし、途中投入のFWウジョアが、FWジェイミー・ヴァーディからの右クロスに合わせて、劇的な決勝ゴールを奪うと、サポーターも大歓声を上げてスタジアムはお祭り騒ぎとなった。

　レスター大学で地質学を研究するグループの発表によると、この時のサポーターの歓喜による衝撃は、マグニチュード「0.3」に相当する地震を引き起こしていたことが判明した。

　英国は日本とは大きく異なり、地震が起きることはめったになく、揺れを体感するほどの規模の地震では一大ニュースとして伝えられるほどだ。レスターファンが引き起こした、この人工的な地震も驚きを持って伝えられている。

　プレミアリーグは残り9試合となり、2位トットナムとの勝ち 点差は5。まだまだ混戦で、今後の展開は予想がつかない。だが、そうしたスリリングな展開は、サポーターのボルテージを最高潮に引き上げるのに一役買うはずだ。クラブ史上初のプレミア制覇という歓喜の瞬間のエネルギーはさらに大きなものとなるだろう。レスターの大躍進により、英国中には文字通り激震が走ることになるかもしれない。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images