ラツィオがミハイロビッチ監督にラブコール ミランと別れ古巣の来季監督就任か!?

名物会長の現場介入に嫌気

 ACミランのシニシャ・ミハイロビッチ監督が今季限りで退任の意向を固めたと報じられる中、現役時代に活躍した古巣ラツィオが来季監督として招聘(しょうへい)に動く可能性が高まった。イタリア地元紙「ラ・レプブリカ」が報じている。

 2年連続で欧州のカップ戦出場権を失っていたミランだが、ミハイロビッチ監督が就任した今季はリーグ6位、イタリア杯決勝進出など復調の兆しを見せてきた。だが、ミハイロビッチ監督は、名物オーナーのシルビオ・ベルルスコーニ会長の執拗(しつよう)な現場介入に嫌気がさしているという。2017年6月まで契約 を残すが、今季限りで退任の意向を固めたと報じられている。

 鬼軍曹という異名と共に妥協なき姿勢でチームを強化するミハイロビッチ監督は、指導者としての評価も高く、古巣ラツィオが次期監督として招聘に動きだしたという。

 ミハイロビッチ監督は、現役時代に1998年から04年でラツィオで活躍。98年12月18日のサンプドリア戦では直接FKでハットトリックを記録するなど、セリエAが世界最強リーグと呼ばれた時代に圧倒的な実力を見せつけた。

 日本代表FW本田圭佑が2014年1月に加入以降、ミランはすでに4人目の監督を迎えている。監督人事の不手際で名門再建が遅れる中、ミハイロビッチ監督は17歳の守護神ドンナルンマを抜てきし、エムベイェ・ニアングを前線のハードワーカーとして再 生させるなど、若手育成においても手腕を発揮してきた。暗黒時代の続くミランを去り、ミハイロビッチ監督は今季8位と中位にさまよう古巣の復権に力を貸すのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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