フットサル日本代表、トレーニングキャンプを打ち上げ 指揮官は強化に手応え「改善できている」

フットサル日本代表、トレーニングキャンプを打ち上げ【写真提供:(C)JFA/PR】
フットサル日本代表、トレーニングキャンプを打ち上げ【写真提供:(C)JFA/PR】

難病から復帰したGKピレス・イゴール、初招集のFP水谷颯真も高く評価

 フットサル日本代表は22日の午前中にトレーニングを行い、18日から千葉県の高円宮記念JFA夢フィールドで行われた初めてのトレーニングキャンプを打ち上げた。今回のトレーニングキャンプは完全非公開で行われたが、練習後に行われたオンライン会見で、ブルーノ・ガルシア監督は、「いろいろなポイントで有効にこの日数を活用でき、強化に役立つ貴重な時間を過ごせて、本当に満足しています」と、笑顔を見せた。

 この日の練習後、ブルーノ監督はミーティングを行った。これまではチーム内に気がかりな点があると、こうした話し合いの場が持たれることが多かった。だが今回は、トレーニングキャンプの成果を伝えるとともに、さらなる競争に気を引き締めることを求めたという。

 ブルーノ監督によれば、現在、フットサル日本代表候補は大枠で35人くらいの選手がいるものの、今回の合宿には海外組(FP森岡薫、FP逸見勝利ラファエル、FP清水和也)を除き、16名が負傷からの回復やコンディション不良などで、招集できなかったという。そのため、若手を多く呼ぶ結果となったが、各選手が練習中に高いパフォーマンスを見せたことで、あらためて各ポジションの選手層の厚さを実感できたと話した。

「今後、AFCフットサル選手権を11月に控えているなかで、どの選手に何が起きるか分かりません。そのなかで、これだけ厚い層でチームアイデンティティをシェアできている状況は、チームを作っている側の視点には安心と安定をもたらしてくれていると、選手たちにも伝えました。何かが起きたとしても、バックアップはいるし、バックアップになった時もすぐに来ることができる。安心と安全、そしてある意味、引き締まった気持ちをもって、頑張っていきましょうというメッセージを送りました」

 今回、特にチェックをしたかったのは、今年1月にギラン・バレー症候群を患い、復帰したGKピレス・イゴールの状態だろう。昨年12月から公式戦でプレーしておらず、半年近くトレーニングができなかったイゴールだが、「段階的なパフォーマンスの向上が見られました。まだトップフォームまでは行っていませんが、今回の出来で、こういう改善のステップを踏めるという確認ができたことで、彼に継続していくモチベーションを与えてくれるでしょう」と、語っている。

 また、初招集のFP水谷爽真についても、「もともと個のレベルが高いことは知っていましたが、コレクティブなチームプレーにも適応して、それを発揮してくれました」と、日々の吸収力と適応の魚力の高さに満足を示した。

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