「負傷者が痛みを忘れて歓喜」 PSG、劇的逆転の“スタンド大興奮”に海外注目「階段を駆け下りた」
CL逆転突破にディ・マリア、ヴェラッティらスタンド観戦組も歓喜爆発
パリ・サンジェルマン(PSG)は現地時間12日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝でアタランタと対戦。2-1と勝利し、25年ぶりとなる準決勝進出を決めた。チームが劇的な逆転ゴールを決めた際、スタンドで観戦していた負傷者が大興奮する様子に海外メディアが注目している。
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新型コロナウイルスの影響により、今大会はベスト8からはポルトガルでの集中開催となった。準々決勝と準決勝は本来のホーム&アウェー方式ではなく一発勝負と、これまでにない異例の形式となっている。今季こそ悲願の欧州初制覇に挑むPSGだったが、前半26分にアタランタに先制点を与える厳しい立ち上がりとなった。
ブラジル代表FWネイマールを中心に怒涛の攻撃を仕掛けるが、牙城を崩し切れない。敗色濃厚の雰囲気が漂うなか、試合終了間際の後半45分からドラマが待ち受けていた。左サイドを打開したネイマールの横パスをゴール前に走り込んでいたDFマルキーニョスが押し込み同点。さらに、同アディショナルタイム3分には、FWエリック・マキシム・シュポ=モティングがネットを揺らした。
ビハインドで試合終盤を迎えた際、ベンチ外の選手たちは頭を抱えながら観戦していたが、逆転ゴールが決まった瞬間、負傷を抱えているアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアやイタリア代表MFマルコ・ヴェラッティも大興奮し、足を引きずりながら階段を駆け下りて喜びを爆発させていた。
英衛星放送「BTスポーツ」は「負傷者が痛みを忘れて歓喜する姿を愛せない人なんていない!」と文章を添え、スタンドの熱狂を動画で公開している。また、スペイン紙「マルカ」も「スタンドで歓喜爆発」と見出しを打ち、「感情の揺れが特によく見えたのはスタンドだった」と伝えている。
ヴェラッティについては「負傷を抱えていても、チームメートを出迎えるために階段を駆け下りるのに全力を注いだ」と説明している。PSGにとっては25年ぶりの準決勝進出となったが、選手たちの喜びがその偉業を物語っていた。