久保移籍のビジャレアル、“賢い補強”にスペイン紙注目 「正しい選択を今季もしている」
久保に続きバレンシアから“適切な金額”でパレホとコクランを獲得
2020-21シーズンに向けて、スペインのリーガ・エスパニョーラでいち早く積極的な補強を進めているのはビジャレアルだ。日本代表MF久保建英の期限付き移籍での獲得など、この1週間で数多くの新加入選手を発表したが、スペイン紙「マルカ」は“賢い買い物”と見ている。
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現地時間12日には、バレンシアで10番を背負っていたスペイン代表MFダニエル・パレホと、フランス人MFフランシス・コクランを完全移籍で獲得。久保に続き、今夏3人目の補強となった。
新型コロナウイルスの影響で今夏の移籍市場はイレギュラーな要素が多いものとなっているが、同紙は「フェルナンド・ロイグ会長率いるチームは予算こそ少ないが、スペインのより強大なクラブに立ち向かえるチームを常に作っている」と評価するとともに、「サッカー界に大きな影響を及ぼしている経済危機の真っ只中に、ビジャレアルは正しい選択を今季もしているように見える」としている。
その理由は適切な額での投資だ。久保については年俸などを含めた総額は500万ユーロ(約6億3000万円)と言われているが、リーガ1年目のマジョルカで力を見せた“注目銘柄”の19歳をこの額で保有できることになった。また長年の実績があるパレホ、コクランについても、それぞれ800万ユーロ(約10億円)付近の移籍金で獲得したと見ている。
ビジャレアルにとっての懸念は特に高給なパレホだが、すでに“経費削減”をはかっている。クラブの象徴的存在だったMFブルーノやMFサンティ・カソルラ、そしてMFアンドレ=フランク・ザンボ・アンギサの退団によって負担は軽減されている。また保有権を持つFWエネス・ウナルをヘタフェに900万ユーロ(約11億3000万円)で売却するなど、レンタル移籍させていた選手を“換金”することで資金を調達した。
ビジャレアルは今後もセンターバック、そしてFWジェラール・モレーノ、FWパコ・アルカセルといった実力派ストライカーのバックアップ獲得も狙っているという。UEFAヨーロッパリーグ出場権を得ている“イエローサブマリン”は、久保を含めて手堅く、着実にチーム力をアップさせている。
(FOOTBALL ZONE編集部)