ジダン監督がレアルの今季を総括 4年目の指揮で初の“CL敗退”も「95%は優れていた」
マンCに2戦合計2-4で敗れ2年連続のCL16強敗退 痛恨ミスのヴァランを擁護
レアル・マドリードは現地時間7日に開催されたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16、敵地でのマンチェスター・シティ戦に1-2で敗れ、2戦合計2-4で2年連続のベスト16敗退となった。ジネディーヌ・ジダン監督にとっては4シーズン目にして初の“CL敗退”となったが、スペイン紙「AS」によると今季を総括して「95%は良かった」と語っている。
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試合は前半9分に、フランス代表DFラファエル・ヴァランからベルギー代表GKティボー・クルトワへのバックパスを相手に狙われ、ブラジル代表FWガブリエル・ジェズスのカットから最後はイングランド代表FWラヒーム・スターリングに決められて、いきなり先制点を許した。同28分には元フランス代表FWカリム・ベンゼマの同点ゴールで1-1とし、もう1点を取ればスコアをタイに戻せたものの、後半23分に再びヴァランがヘディングでのバックパス処理を誤り、ジェズスに勝ち越しゴールを許し、万事休した。
チームに帯同したものの、出場停止だった主将のスペイン代表DFセルヒオ・ラモスの不在が大きい一戦となった。第1次政権で2015-16シーズンからCL3連覇を果たしたジダン監督にとっては、初めてのCL敗退となったが、ヴァランについて「私は彼に何も言わなかった。ただ頭を上げただけだ。なぜなら選手のプレーの95%は素晴らしかったからだ。それは私が彼に言ったことだ」と擁護。そして、このようにも話している。
「試合と大会から敗北したことは、もちろん我々を幸せにしない。だがシーズンを通じての戦いぶりについて、とても誇りに思う。これこそがサッカーだ。素晴らしい相手に負けたとはいえチャンスはあった。少しだけ足りないものがあった。後半、我々はより優れていたし、シーズン全体の95%は優れていたと思う」
ジダン監督率いるレアルは新型コロナウイルス禍にあっても、素晴らしい戦いぶりだった。リーグ再開後には10連勝を飾るなど宿敵バルセロナを突き放し、2016-17シーズン以来の国内王者へとたどり着いた。
若手、中堅、ベテランを巧みに使い分けつつ、ノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴール(レアル・ソシエダ)や日本代表MF久保建英(マジョルカ)を武者修行させるなど、クラブ全体の層を厚くしている。マンマネジメントに光るものを見せるかつての名手は、2020-21シーズンも王道の采配で、レアルを強化していくことになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)