「“岡崎マニア”が国際市場を開ける」 日本でファンクラブ創設など侍FWの“付加価値”に現地注目
チームトップの12得点を挙げるだけでなく、マーケティング面でもチームに貢献
ウエスカのFW岡崎慎司は今季、チームのスペイン1部リーグ昇格に貢献し、2020-21シーズンの契約延長も正式に発表された。来シーズン、憧れのリーガ・エスパニョーラ1部に挑むが、現地メディアは34歳の侍ストライカーがもたらす影響力に注目している。
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「“オカザキマニア”がウエスカに国際市場を開ける」
このような見出しで取り上げたのは、スペイン紙「AS」だった。
岡崎は今季開幕前にスペイン2部マラガと契約するも、クラブの総額年俸の超過により選手登録ができずに契約解除。その2日後に、同じ2部のウエスカと延長オプション付きの1年契約を結んだ。
シーズン中はVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によるゴール取り消しに何度も遭いながら、37試合(うち先発26試合)に出場してチームトップの12ゴールをマーク。2006-07シーズンにFW福田健二が2部ヌマンシアで決めた10得点を超え、スペイン1・2部の日本人シーズン最多得点記録を更新し、チームの1部昇格にも大きく貢献した。
記事では、岡崎の加入がマーケティング面でも大きな効果をもたらしたとしている。
「シンジ・オカザキはピッチでファンに対し、どんな期待を抱かせるかということを証明した。日本人選手は単に最多スコアラーというだけではなく、2部リーグで優勝を果たしたチームの中でファンからシーズンMVPに選ばれ、“オカザキマニア”を呼び覚ますことになった。アジア人スターの到着はエル・アルコラス(ウエスカの本拠地)で行われたお披露目会に数千のファンを集めるに至り、その影響は世界中でのユニフォーム販売に姿を変えた。
オカザキの魅力は国際的なマーケットの扉を開け、クラブは今夏の間に日本で二つのペーニャ(ファンクラブ)を発足させる。その一つはペドロ・モスケラに敬意を示すもの。マーチャンダイジングもロス・アスルグラナスが着るブランドも選手と関係のある者からの要望がある。オカザキの他、ホルヘ・プリード、ダビド・フェレイロ、ミケル・リコがクラブの売り上げトップとなっている」
新シーズンにリーガ1部でデビューを果たす岡崎だが、ウエスカ史上初の1部リーグ残留を果たすうえでの戦力としてだけでなく、マーケティング面でも期待を背負うことになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)