久保建英の“争奪戦”、セビージャがリードか レアルと「二つの条項で合意」と現地報道
期限付き移籍オファーが殺到する久保、来季CL出場の強豪セビージャと本格交渉か
日本代表MF久保建英は今季、期限付き移籍したマジョルカでリーガ・エスパニョーラ35試合に出場し4得点4アシストの成績を残した。チームは降格の憂き目を見た一方、スペイン挑戦1年目を終えた19歳の日本人アタッカーの評価は高まっており、保有元であるレアル・マドリードにはオファーが殺到しているという。来季に向けた移籍報道が過熱するなか、レアル専門メディア「Defensa Central」はレンタル先として有力視されているセビージャが、レアル側と「二つの重要な条項」で合意したと報じている。
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昨夏にJリーグのFC東京から名門レアルへ完全移籍した久保は、1年間のレンタル移籍先となったマジョルカで試合を追うごとに成長を遂げた。特に新型コロナウイルスによるリーグ中断明け後からは、右サイドハーフとしてレギュラーの座を確立。第31節レアル戦(0-2)での3人抜きドリブルや第33節セルタ戦(5-1)での2アシストを含む4ゴール演出、第34節アトレティコ・マドリード戦(0-3)での相手DF置き去りのドリブル突破、そして第35節レバンテ戦(2-0)でのゴールなど、強烈なインパクトを放ってきた。
そんな久保の去就に関する噂は、シーズン中からたびたび報じられており、保有元のレアルから再びレンタルされることが濃厚だ。当初はスペイン国内ではレアル・ソシエダとベティスが獲得に意欲を示しているとされ、国外ではフランスの強豪パリ・サンジェルマン(PSG)やイタリアの名門ACミラン、オランダのアヤックスが噂に上がっていた。
争奪戦が過熱するなか、ここにきて“有力候補”に浮上しているのがセビージャだ。かつて元日本代表MF清武弘嗣(現・セレッソ大阪)が在籍した強豪は、今季のリーガで4位となり来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得。攻撃陣補強の一つとして、久保獲得の可能性が伝えられている。
「Defensa Central」はレアルに近い人物の話として、「マドリードとセビージャはタケフサ・クボについて、二つの条項で合意に達したと考えられる」と報道。「第一にセビージャは選手のレンタルについてなんの費用も支払わないということ。第二にセビージャが日本人選手の給料のすべてを支払うということになっている」と、交渉が順調に進んでいる様子を伝えた。