マンU守護神デ・ヘアの「悪夢は続く」 痛恨ミスに英紙辛辣「彼の将来はどうなる?」

マンチェスター・ユナイテッドのGKダビド・デ・ヘア【写真:Getty Images】
マンチェスター・ユナイテッドのGKダビド・デ・ヘア【写真:Getty Images】

FAカップ準々決勝チェルシー戦でミドルシュートを後逸、チームは1-3で敗退

 マンチェスター・ユナイテッドは現地時間19日にFAカップ準決勝でチェルシーと対戦し、1-3で敗れた。19試合継続中だった無敗記録がストップし、決勝進出目前で敗退。特にスペイン代表GKダビド・デ・ヘアの不安定なパフォーマンスが取り上げられており、英メディアは「デ・ヘアの悪夢は続く」と低調だった守護神に批判の目を向けている。

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 前半42分にイングランド代表DFハリー・マグワイアとコートジボワール代表DFエリック・バイリーが味方同士で接触した後の治療が長引いた影響で長いアディショナルタイムが取られたなか、同45+11分にチェルシーが先制する。右サイドのスペイン代表DFセサル・アスピリクエタからの速いクロスをゴール前でフランス代表FWオリビエ・ジルーが左足のアウトサイドでうまく合わせると、デ・ヘアの手と足に当たってそのままゴールに吸い込まれた。

 さらに後半開始早々の1分にはチェルシーが前線からのプレスでボールを奪うと、MFメイソン・マウントがドリブルで持ち込み、ペナルティーエリア外から思い切りよくミドルシュート。低い弾道の一撃はGKの守備範囲だったものの、デ・ヘアはこれを弾き切れずに後逸してしまい、2失点目を喫した。

 ユナイテッドは後半29分にもクロスボールがマグワイアの足に当たりコースが変わってオウンゴールを献上するなど、この日は守備陣が崩れた。終盤にポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスのPKで1点を返すも、そのまま1-3で試合終了のホイッスルを迎えた。これで公式戦無敗記録は「19」でストップし、FAカップ準決勝敗退となった。

 この一戦について、英衛星放送「スカイ・スポーツ」は「ダビド・デ・ヘアの悪夢は続く」との見出しを打って報じた。今季は相次ぐミスで批判に晒されていたデ・ヘアが、この試合でも低調なパフォーマンスに終わったことが指摘されている。

 同局の選手採点(10点満点)では両チーム通じてワースト評価の3点が付けられ、「1つだけでなく、2つのミスでチェルシーに勝利をプレゼントした」「彼の将来はどうなるのだろう? 誰にも分からないが、彼の試合でのミスは根絶されていない」などと寸評されている。

 ユナイテッドからシェフィールド・ユナイテッドにレンタル中のGKディーン・ヘンダーソンが今季ブレークしたこともあり、不調のデ・ヘアに代わる存在として待望論も上がっている。好調なチームのなかにあって不安定さを露呈している守護神への風当たりはますます強くなりそうだ。

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