「黙れ」と抗議されたレアル守護神 宿敵バルサを逆転し「優勝できると確信していた」
中断期間中に「バルサが優勝したら不公平」と主張、カタルーニャから強い反発
リーガ・エスパニョーラは現地時間16日に第37節を行い、レアル・マドリードはホームでビジャレアルに2-1で勝利した。この結果、レアルは3シーズンぶり34回目のリーガ制覇を成し遂げた。この優勝に強く納得しているのが、ベルギー代表GKティボー・クルトワだろう。スペイン紙「マルカ」が、優勝決定後のコメントを伝えている。
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今年3月、新型コロナウイルスの影響でリーガが中断を強いられた時、レアルに勝ち点2の差をつけて首位に立っていたのは、バルセロナだった。シーズンが再開されるのか、終了となるのか――。不透明だった状況のなかで、クルトワは当時「僕たちも優勝を目指している。このままシーズンが打ち切りになれば不幸だ。(アウェーでバルサに勝利して)僕たちは、彼らよりも良いチームであることを示した。このままバルセロナが優勝するのは不公平だと思うよ」とコメントしていた。
この発言を受け、バルセロナのあるカタルーニャ州からは強い反発があったという。しかし、今季レアルの正GKの座を確固たるものとしたクルトワは、自身の言葉が正しかったことを結果で示した。ビジャレアル戦後、次のように語っている。
「2カ月間もの中断から戻ってきて、10連勝することができた。僕は、このチームが優勝することができると確信していたんだ。カタルーニャからは、『黙れ』というコメントが届いたのは一度だけではなかったよ。でも、僕たちのチームはやり遂げた。シーズンをしっかり終わらせることができれば、優勝できるという自信があったんだ」
この試合、1失点を喫したもののサモラ賞(リーガ最少失点GKに贈られる賞)獲得の可能性が高まっているクルトワ。2007-08シーズンに元スペイン代表GKイケル・カシージャス氏が受賞して以来、レアルからこの個人賞を受け取った選手はいない。アトレティコ・マドリードに所属していた12-13シーズンと13-14シーズンにサモラ賞を受賞しているクルトワは、6シーズンぶりに個人賞を獲得し、レアルのファンにもう一つの歓喜を届けられるだろうか。