浦和DF山中亮輔、“本領発揮”の決勝点演出FK 「今年に懸ける思いは人一倍強い」

浦和DF山中のFKのシーン【写真:小林 靖】
浦和DF山中のFKのシーン【写真:小林 靖】

12日の鹿島戦でMFエヴェルトンの決勝ゴールの起点になる

 浦和レッズのDF山中亮輔は、12日の鹿島アントラーズ戦でMFエヴェルトンが決めた決勝ゴールを正確でスピードのあるFKから導いた。1-0の勝利を収めた試合後、昨季の加入から本領発揮しつつあるサイドバックは「去年に悔しい思いをして今年に懸ける思いは人一倍強い」と話した。

 この試合は双方ともに流れの中から決定機を生み出せず、チャンスはセットプレーに偏った。そのなかで浦和はキッカーの山中が「前半はフィーリングが合わなかった」と話す状態で、相手ゴールを脅かせなかった。それでも後半7分に、山中の左足から決勝ゴールは生まれる。左45度付近のFKから、GKと最終ラインの間を鋭く曲がりながら横切る低くて速いキックを供給すると、それをファーサイドでDF岩波拓也が折り返し、エヴェルトンが流し込んだ。

 山中は「試合が始まる前に、今年はまだセットプレーで1点も取っていないぞという話がチームからあって、今日は絶対に取ろうぜという話をしていた」と明かす。日本代表デビュー戦でミドルシュートも決めた男は、昨季に横浜F・マリノスから浦和に加入したものの苦しんだ。

 昨季の浦和はオズワルド・オリヴェイラ監督の指揮でスタート。途中で大槻毅監督にスイッチしたものの、基本的に3バックを採用したチームで山中は苦戦。サイドに1枚で張り出すウイングバックでは単独での突破を求められ、左足を警戒されるなかでなかなかフリーでクロスを蹴らせてもらえる場面は訪れなかった。実際に、4バックと3バックの違いを「1人で何でもやらなければいけないのと、味方と一緒に崩していけるというところでかなり違う」と話したこともあった。

 それが今季はシーズン前の時点からチームが4バックを採用。山中は慣れ親しんだシステムの中で、新型コロナウイルスの感染拡大により中断する前後で変わらずスタメン出場を続けている。これまでのゲームでは、クロスやカウンターの時に目の前でゴールを奪われる場面もあったが、攻撃的な部分での貢献度は非常に高い。

 昨季はベンチ入りこそ多かったものの、スタメン出場は少なかった。それだけに「僕自身は数字にこだわってプレーしたい。結果を残していかないと試合に出続けることは難しいと思うし、去年はすごい悔しい思いをしたので、今年に懸ける思いは人一倍強い。出続けられるように、しっかりプレーしたい」と、先を見据えている。

 昨季に大型補強の一角とも呼ばれた山中は、少々遅くはなかったものの浦和にとって左サイドから正確なクロスを供給し、MF柏木陽介がいない試合でも質の高いボールを蹴るセットプレーキッカーという意味でも、貴重な武器になりつつある。ポテンシャルは間違いない存在だけに、浦和にとって今季のキーマンになりそうだ。

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