名将カペッロ、“教え子”イブラの存在価値を指摘 古巣ミランへ提言…「彼を残すべき」
カペッロ氏がミラン退団濃厚のイブラヒモビッチに言及 「彼のような存在が1人いれば…」
イタリア・セリエAのACミランに所属する元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチは、契約満了に伴い今季終了後に退団することが決定的だとされる。かつて黄金期のミランを率いた名将ファビオ・カペッロ氏は、「若手に切り替えるにしても、彼を残すべき」と提言した。イタリアメディア「カルチョ・スタイル」が報じている。
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イブラヒモビッチは昨年いっぱいで米MLSロサンゼルス・ギャラクシーとの契約が満了。それに伴い、ミランが獲得に動いたことで1月にフリーでの加入となった。半年契約のイブラヒモビッチには来季の契約オプションがあるものの、合意は難しいとみられている。
そうしたなか、かつてミランを率いたカペッロ氏はユベントス時代の教え子であり、一度はイタリアを離れたものの再びセリエAに復帰したベテランストライカーの重要性について、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」にこう話している。
「今、私にはリーダーとして大きな責任を果たしている姿が見えている。ピッチの外でも若手の選手たちに刺激を与え、それがいかに決定的な意味を持つかを知っている。もし本当にミランが若手に切り替えていくのだとしても、イブラのような存在が1人いればとても役に立つ。同じことをユベントスに聞いてみればいい。なぜジャンルイジ・ブッフォンやジョルジョ・キエッリーニを残すのかと。ミランは彼を残すべきだ」
カペッロ氏は、ユベントスで現在は必ずしもレギュラーと言い切れないながらも精神的な支柱になっている2人の元イタリア代表選手の名前を挙げ、ミランにイブラヒモビッチが必要な理由を力説した。来季からミランはドイツ人の名将ラルフ・ラングニック氏を招き、若手に切り替える方針だともっぱらの噂になっている。
イブラヒモビッチ自身がミランの方針に納得するかは別にして、完全に若手に切り替えたチームで誰がリーダーとしての役割を果たせるのか。イブラヒモビッチが抜けた場合、その穴は決して小さなものではなさそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)