メッシの今季ベストゴールは? 元日本代表DFが“守備目線”で選出「頭の中で完成していた」

マジョルカ戦で決めた一撃の凄み 「メッシが打った時点で、まだGKが一歩も動けていない」

「メッシらしいのは股を抜いたりしたゴールだろうけど、マジョルカ戦のゴールは、外でボールをもらった時点で頭の中ですでに完成していた一撃。あそこで反転して受けて、敵を寄せて一つ外して巻いて打つ、という一連の流れができ上がっていた。動画を止めてもらえれば分かるが、メッシが打った時点で、まだGKが一歩も動けていない。ブロックに入った相手選手も、(シュートの)振りが小さすぎて足も出ていない」

 メッシが得意とするパターンの一つでもあるが、栗原氏は守備側の視点で見た時、この数秒の場面だけでもバルセロナがトップクラスのチームである要素が、随所に見えるという。メッシがボールを受けた時点で、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスもゴール前でパスコースを確保していた。瞬間的に様々な選択肢が生まれていたことで、マジョルカ守備陣の判断を遅らせる状況ができ上がっていた。

「バルセロナは他の選手がパスコースを作っていろんな選択肢を作っているので、GKの反応がどうしても一つ遅れてしまう環境ができている。アルゼンチン代表は、この環境が整っていないのかもしれない」

 この試合にはマジョルカの日本代表MF久保建英も先発出場。日本でも注目された一戦でのメッシのゴラッソは、長年にわたって“世界最高”に君臨する凄さを改めて証明するような一撃だった。

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