セルティックコーチ就任のストラカン息子、中村俊輔の伝説のFK弾回顧 「信じられない」
ストラカン元監督の長男ギャビン氏がトップチームのコーチに就任
スコットランドの名門セルティックは、元日本代表MF中村俊輔(横浜FC)がプレーしたクラブとしても広く知られている。当時指揮を執っていたゴードン・ストラカン監督の長男ギャビン・ストラカン氏が今年6月にトップチームのコーチに就任したが、日本人レフティーの伝説の一撃が背中を押す要素の一つにもなったようだ。
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Jリーグの横浜マリノス(当時)でプロキャリアをスタートさせた中村は、2002年に海外挑戦を決意。史上4人目の日本人セリエAプレーヤーとしてレッジーナで3年間プレーし、2005年にスコットランドへ渡った。セルティックでは在籍4年間でリーグ優勝3回、2006-07シーズンには年間最優秀選手に輝くなど、今もレジェンドとして語り継がれる活躍を見せた。
「ナカムラ」の名前を世界に轟かせるきっかけとなったのが、2006-07シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージのマンチェスター・ユナイテッド戦だ。プレミアリーグの強豪を相手に2度も直接FK弾をお見舞いしたが、特に本拠地での第5節、中央やや右のゴール約30メートルの位置からのFK弾は元オランダ代表GKファン・デル・サールの牙城を打ち崩すだけでなく、中村は日本人選手として初めてCL決勝トーナメント進出を果たした。
今年6月にセルティックのトップチームコーチに就任したギャビン氏は、英紙「デイリー・レコルド」のインタビューで、本拠地セルティック・パークで仕事をすることへの胸中を明かしている。
「シュンスケ・ナカムラのFKが決まったマンチェスター・ユナイテッド戦をはじめ、他の試合もここで見ていた。あの夜の雰囲気は、その日この場にいなかった人には説明できない。信じられないものだった。こうしてそのクラブの一員になれたことは魅力的でエキサイティングなことだよ」
中村の伝説の一撃も、かつて父親が指揮を執ったセルティックへギャビン氏を導くきっかけの一つとなったようだ。