久保建英は「リーダーの役割を担っている」 降格圏での”孤軍奮闘ぶり“を地元紙が評価

ビルバオ戦にフル出場したMF久保建英【写真:Getty Images】
ビルバオ戦にフル出場したMF久保建英【写真:Getty Images】

諦めることなく仕掛け続け、「マジョルカ最高の選手の1人」と地元紙が高く評価

 日本代表MF久保建英が所属するマジョルカは、リーガ・エスパニョーラ残留に向けて厳しい敗戦を喫した。現地時間27日に開催されたリーグ第32節アスレティック・ビルバオ戦で1-3と敗れたなかで、地元紙は久保を“試合で一番活躍した選手”に挙げている。

 前節レアル・マドリード戦(0-2)に続いてトップ下気味のシャドーに入った久保は、有効な形でパスが入る場面は数えるほど。デザインされたセットプレーからの失点を含めた2ゴールを許し、後半には久保のパスを契機にしたPKダッシュで1点を返したものの、試合終盤にビルバオの鮮やかなカウンターの前に沈み、点差以上に自力の差を見せつけられる90分間となった。

 スペイン紙「AS」の個人採点では、久保を含めて最高評価は3点満点中1点にとどまるなど大半が厳しい出来となったが、現地紙「Diario de Mallorca」は、「表の顔:タケ・クボが再びアスレティック戦でチームを引っ張る」と題して久保に触れた。

「タケ・クボが昨日のアスレティック・デ・ビルバオ戦でマジョルカ最高の選手の1人となった。最後の数メートルで決定的ではなかったものの、諦めることなく仕掛け、可能な時には毎回相手DFと対峙した。若いとはいえ、すでに何試合も日本人選手はピッチでリーダーの役割を担っている。左サイドで継続的にドリブルやスペースへのパスでチャンスを演出。もっとも、昨日チームは良いレベルにはなかった。前半には(コロンビア代表FW)クチョ(・エルナンデス)の後方でトップ下としてプレーしたが、ボールを受けるために下がらざるを得なかった。システム変更した後半には攻撃で自由に動き、彼のパスが(北マケドニア代表FWアレクサンダル・)トライコフスキへのPKをもたらした」

 自動降格圏の18位から脱出できずにいるマジョルカ。久保はチームの苦境を救えるだろうか。

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