久保建英、レアル相手に華麗なドリブル突破 3戦ぶりフル出場も…得点奪えず0-2で敗戦

マジョルカMF久保建英【写真:AP】
マジョルカMF久保建英【写真:AP】

保有元レアルとの直接対決に7試合連続スタメン マジョルカは再開後1分3敗と未勝利

 スペイン1部マジョルカの日本代表MF久保建英は現地時間24日、リーガ・エスパニョーラ第31節の敵地レアル・マドリード戦に7試合連続でスタメン出場。保有元との対戦で注目を集めたなか、華麗なドリブル突破を見せるなどしたが得点は奪えず、チームも0-2で敗れた。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、約3カ月にわたって中断していたリーガが再開4戦目を迎えた。降格圏の18位に沈むマジョルカは、再開後1分2敗と勝利なし。残留争い直接対決となった前節レガネス戦では、1-0とリードしながら終盤に失点し勝ち点3を逃していた。今季1勝2分11敗と苦手にしているアウェーゲームで迎えたレアル戦。昨夏加入したレアルからマジョルカに期限付き移籍している久保にとっては、保有元との直接対決となるなか、7試合連続でスタメンに名を連ねた。

 無観客のエスタディオ・アルフレッド・ディ・ステファノでの一戦、先に決定機をつかんだのはレアルだった。前半7分、左サイドからのクロスがゴール前のFWカリム・ベンゼマにわたり決定的なシュートを放たれるもマジョルカGKマノロ・レイナがビッグセーブ。さらにベイルにも強烈なミドルシュートを打たれたが、これもレイナがセーブした。

 一方のマジョルカは同10分、久保から右サイドのMFアレハンドロ・ポソとつないで、最後はMFイドリス・ババがシュートを放つ。これはレアルGKティボー・クルトワに防がれたがリズムをつかみ、2分後にはFWラゴ・ジュニオールが左サイドを突破してシュート。直後には中央でFWアンテ・ブディミルから久保とつながりシュート体勢に入るなど、マジョルカが何度か押し込むシーンが見られた。だが同19分、攻撃に出たところでMFダニ・ロドリゲスがボールを奪われ引っ繰り返されると、レアルMFルカ・モドリッチのパスからFWヴィニシウス・ジュニオールに決められ先制点を許した。

 1点を追う形となったマジョルカは、同21分に久保が敵陣でドリブルを仕掛けてファウルを誘発。ゴール正面、約25メートルの位置からのFKで久保が左足を強振したが、シュートはゴール上へ外れる。その後は思うように攻撃の形を作れなくなり、前半を0-1で終えた。

 後半11分、DFセルヒオ・ラモスにリーガ通算69得点目となる華麗な直接FK弾を叩き込まれて0-2となったマジョルカ。同14分には左サイドのクロスからブディミルがフリーでヘディングシュートを放つも、GK正面をついた。

 2点を追うなか、ビセンテ・モレノ監督は同16分に3枚替え。その1分後、久保がドリブルで魅せる。敵陣右サイドでターンをしながらMFトニ・クロースを振り切ると、巧みなダブルタッチでラモスを抜き、DFフェルランド・メンディもかわして右足でシュートを放ったが、ゴール右にわずかに外れた。

 試合はその後、マジョルカの15歳MFルカ・ロメロが途中出場でリーガ最年少デビュー。久保は3試合ぶりのフル出場を果たしたが、試合はそのまま0-2で終了した。勝利したレアルは4連勝でバルサを抑えて首位をキープ。一方のマジョルカはこれで再開後1分3敗と勝利がなく、勝ち点を26から上積みできず。降格圏の18位のままとなっている。

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